幻冬舎文庫<br> ウツボカズラの甘い息

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幻冬舎文庫
ウツボカズラの甘い息

  • 著者名:柚月裕子【著】
  • 価格 ¥867(本体¥789)
  • 幻冬舎(2018/10発売)
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  • ISBN:9784344428027

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内容説明

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。彼女から化粧品販売ビジネスに誘われ、大金と生き甲斐を手にしたが、鎌倉で起きた殺人事件の容疑者として突然逮捕されてしまう。無実を訴える文絵だが、鍵を握る加奈子が姿を消し、更に詐欺容疑まで重なって……。全ては文絵の虚言か企みか? 戦慄の犯罪小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

579
トリックもよく考えられているし、プロットの展開も巧みだ。エンターテインメント小説としては十分に面白く読めるだろう。ただ、一方で本書は警察小説でもある。そうした側面から見ると、リアリティという意味において多くの難点を持ってもいる。それは、よく言えばおおらか、だが見方を変えれば杜撰ということにもなりかねない。まず、捜査の肝心の部分が全て秦と菜月のチームに行く上に、ことごとく当たりであること。別件逮捕の詐欺事件を神奈川県警が行うこと(管轄は警視庁では?)。殺人と現金の振り込みの日程が不自然であること。⇒2021/05/28

W-G

549
移動中に読んだ書店のオススメ。これはどうだろう…一言でまったくヒネリがない。文絵の背景にサプライズがあるにはある。しかしそれは、そういうことでした、というだけの特に何の効果も得られない類のもの。捜査の過程で色々と浮かび上がっても、それが犯人の肉づけになり、社会派として成立しているわけでもなく、また主役刑事が、独特の嗅覚や閃きで真相に肉薄していくわけでもなく、というか、秦の奥さんの設定必要だったか?な思わせぶりなだけの投げっぱなし感がすごい。どの路線に寄せたかったのか焦点がぼやけてしまった感じはすごくある。2018/11/23

Makoto Yamamoto

200
今回も展開が読めず、最後の急転直下の解決に改めて感動。複数の物語が進み、刑事視点での話とも協調し、どんどんのめり込んでしまった。人の入れ替わりを最初の方で感じられ、ビジネスの展開も慣れた感じがして、???はあったのだが、いい意味で騙されました。 2020/02/24

のり

195
「文絵」の抱える苦しみは、同級生の「加奈子」との出会いで介抱に向かったはずが、更なる悲劇を生むことに…加奈子の手伝いで化粧品セミナー講師を務めていたが、一件の殺人事件を発端に、実に覚えのない災いが次々と降りかかる。完全犯罪を目論む者は、計算高く頭がキレる。地味な捜査をする「秦」と「葉月」は必死に犯人の影を追う。弱者を喰いものにする。卑劣極まる犯行。まさかの展開後に更なる驚き。流石だ。2019/07/07

JKD

187
学生時代は華やかでモテモテだった文絵も今では平凡な太った主婦。そんな文絵の心の隙間に忍び寄る元同級生 加奈子。加奈子の巧みな話術にまんまと騙され詐欺に加担していき・・・とまぁタイトルを読めばそれらしい展開だと思ってたのは中盤まで。秦刑事と中川巡査の活躍から事態は急変。真相が明らかになるまでの怒涛のどんでん返しに引き込まれ、後半は一気読みでした。2018/10/20

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