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内容説明
世界一周の航海中,南シナ海に入った帆船ヤマネコ号は,思わぬ事故で炎上,難をのがれた子どもたちとキャプテン・フリントは近くの陸地までたどりつきますが,そこは女海賊,ミス・リーが支配する島でした.留学経験をもち,流暢な英語を話すミス・リーが7人に望んだこととは…….シリーズで唯一,東洋の海を舞台にした物語.
目次
目 次
14 ケンブリッジ風の朝食とsos
15 ミス・リー、キャプテン・フリントを買いとる
16 キャプテン・フリント、劣等生に仲間入り
17 自由だがとらわれの身
18 模範的な生徒たち
19 休日の船旅
20 キャプテン・フリント、六分儀をとりもどす
21 老水夫のウー、正体を見破る
22 返されたお金
23 ミス・リー、相談役のいうことに従う
24 竜 神 祭
25 小さな竜、一頭だけになる
26 逃げ道はただ一つ
27 義務を守る道
訳者あとがき
現代の海賊と帆船 倉 田 美 和
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
52
思ったよりも、スリルとサスペンスに満ちたエンターテイメントでした。ラストない髭をしごく仕草、大笑いする7人7の絵が目に浮かぶ、巻末の写真を見ると、本当にあった話のように感じる。最後の締め括りも、あなた方も新聞で読んだかもしれない。で、終わるのは、斬新で面白い2017/05/15
Die-Go
47
図書館本。世界一周の真っ最中に中国で女海賊が統治する島でとりこになってしまったクルー達。なんとか逃れる術を探るが、女首領のミス・リーに気に入られてしまい、彼女のケンブリッジ仕込みの授業を受けさせられるはめに。今回の冒険は少し読みにくさを感じていたが、後半に後半に入ると俄然面白くなってきた。ランサム・サーガも残すところ後二編。じっくり楽しみたい。★★★★☆2022/01/12
ユメ
32
女海賊ミス・リーと子どもたちの風変わりな学校生活が始まる。年少組二人がいい仕事をしていて嬉しい。感情豊かなティティの訴えは、キャプテン・フリントを救い出す。そして、ロジャがラテン語の優等生だったなんてすっかり忘れていたよ!ここぞとばかりに得意がるロジャの小生意気さが、いかにもロジャらしくて好き。でも、子どもたちとケンブリッジを重ね合わせるミス・リーの心中を思うと切ない。そして、島からの脱出。竜の行進、月照号での危険な夜間航海。これぞ手に汗握る冒険活劇だ。ミス・リーは最後まで本当に気高く、凛々しかった。2018/02/14
シュシュ
15
ドキドキの連続で、最後の最後まで予想を超えた展開で面白かった。物語の終わり近くの女海賊ミス・リーの凛とした姿に胸がしめつけられた。「彼女は奇妙な仕事をしている。しかし、やり方を心得ている。仕事をもっていて、そのやり方を心得ているということは、この世でいちばんいいことの一つだ」というキャプテンフリント、大人だね。2014/12/07
ワッピー
13
決死の覚悟でミスィー・リーと交渉し、キャプテン・フリントと合流することに成功した子供たちはラテン語に取り組みつつも、脱出の機会を狙う。しかし、海賊たちに危険をもたらすイギリス人を虜にしないという掟を破り、ラテン語教室に没頭して獲物を逃したミスィー・リーは苦しい立場に・・・一行が竜神祭の夜、ジャンク船に乗って暗闇の中、危険な峡谷を通り抜けるシーンは、シリーズ屈指の緊迫感ですね。いい気になりすぎていたロジャも、竜おどりでは大活躍だし、ミスィー・リーの最後の決断と活躍には胸のすく思いです。2014/12/20