内容説明
お嬢様の単純さは、幼稚園児レベルかと――。
立川駅近くの雑居ビルで殺された30代半ばの女性。7年間交際していた二枚目の男は、最近、重役の娘とつきあい始め、被害者に別れを切り出したのだという。しかし、唯一最大の容疑者であるその元恋人には完璧なアリバイがあって――。困り切った麗子は、影山に<アリバイ崩し>を要求する。(「アリバイをご所望でございますか」)
廃工場の2階を改装したおしゃれな部屋のバスルームで、湯船につかった若い女性の死体が発見される。クローゼットからは、なぜか被害者の集めていた帽子のコレクションが消えていて――。(「殺しの際は帽子をお忘れなく」)
その他、「殺意のパーティにようこそ」「聖なる夜に密室はいかが」「髪は殺人犯の命でございます」「完全な密室などございません」の全6編。
国立署に勤めるお嬢様刑事・宝生麗子と、彼女に仕える執事の影山が難事件に挑む、大ヒットを記録した国民的ユーモアミステリ第2弾!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
※この作品はカラーイラストが収録されています。
※対象年齢:中学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
伊達酔狂
1
☆☆☆☆2020/06/21
toshi
0
2011年の連作短編集。あの本屋大賞の傑作「謎解きはディナーのあとで」の続編です。刑事の麗子と執事の影山は相変わらずで、そのやり取りだけでニヤニヤしてしまいます。基本的にはユーモアミステリの範疇になると思いますが、トリックは入念に計算されており、本格ミステリ好きでも充分耐えられる内容となっております。第3作も出ているようなので、今度機会があれば読んでみたいと思いました。2020/11/01
正坊
0
息子のを借りて読了。再読だけど、内容はあまり覚えていなかった。でも、いつもながら安定した面白さです。忘れたころにまた読んでもいいかも。2020/06/04