内容説明
多額の報酬が約束された事件を調べるハラーは、かつて弁護を手がけたある裁判へと辿りつく。もしかしたら自分は無実の人間を重罰に追いやってしまったのではないか。思い悩む彼の周囲に、さらに恐るべき魔手が迫る。絶体絶命の状況下で法廷に挑む彼に勝算はあるか?コナリーワールドの新境地を拓く意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
160
ボッシュシリーズと本書には娼婦に焦点が当てられていることが共通していることに気付いた。私は米社会で売春婦がどんな扱いを受けているのかを知らないが、よほど蔑まされた存在としてかなり見下されているようだ。そんな人間でも裁判を受ける権利があり、相手は法の下で裁かれるべきだと謳っているように思える。これは今後コナリー作品を読む新たな視座が得られるポイントなのかもしれない。息もつかせぬ一進一退の法廷劇のコンゲーム的面白さ、犯罪者の疑いのある人々を弁護することの意味と恐ろしさをもたらすこのシリーズもまた読み逃せない。2019/01/29
ehirano1
141
下巻はかなり忙しいwww。まるでビジネス書のお手本のように、優先順位を付けながらマルチタスクで三重苦に立ち向かうというよりは「処理」していくシーンは圧巻でしたが、おそらくそう行動できたトリガーはフランクの件があったらではないかと思いました。2026/04/19
ケイ
141
さすがコナリー。マイクが対抗する術を持つのかどうか心配だった。そして、被告人に勝たせるつもりなのかが分からないものだから、裁判の行方にドキドキさせられた。ボッシュを書いた人と知らなければほかの作家が書いたのかと思うほど、舞台が法廷となっても違和感がない。ここには名作文学は出てこないが、ボッシュシリーズでもよくボッシュがボヤいたように、またも言及されるOJシンプソン事件。コナリーはよほど関心があったんだろうな。2018/05/06
タツ フカガワ
83
2年前に関わった裁判、それがルイスの事件に酷似していることを思い出したハラーは、ラウルに調査の洗い直しを依頼する。いま自分が弁護している男こそ事件の犯人だと確信するが、確かな証拠はない。そうしたジレンマを抱えながら始まった公判の検察側との駆け引き、やりとりがなんともスリリング、それも読み進むほどに白熱してくるリーガル・サスペンスで、大満足の読書でした。2025/04/18
KAZOO
75
これは本を読む前に映画で見ているので結末は知っていました。読んでいて、マシュー・マコノヒーとライアン・フィリップのイメージが浮き上がっていました。ですのでどこがどうなのかをよく読んでみると法廷場面がかなり面白いということに気づきました。映画ではやはり法廷場面だけでは面白くないのか、さまざまな場面で楽しませてはくれますが。2015/05/31




