講談社文庫<br> リンカーン弁護士(上)

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講談社文庫
リンカーン弁護士(上)

  • ISBN:9784062763929

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内容説明

スティーヴン・キング激賞!「本書は、ほんものの極上品(キャデラック)だ」高級車の後部座席を事務所代わりにロサンジェルスを駆け巡り、細かく報酬を稼ぐ刑事弁護士ミッキー・ハラー。収入は苦しく誇れる地位もない。そんな彼に暴行容疑で逮捕された資産家の息子から弁護依頼が舞い込んだ。久々の儲け話に意気込むハラーだが……警察小説の名手が挑む迫真のリーガル・サスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

153
本書はビジネスライクな弁護士が初めて罪と向き合う物語だ。伝説的名弁護士を父に持つミッキー・ハラーは高級車リンカーンを事務所に複数の案件を請け負い、法廷から法廷へ走り回る。依頼人に有利な判決を勝ち取るのが目的の彼にとって有罪か無罪かは関係なく、誰もが有罪であるとし、検察が掲げた証拠に潜むひび割れを見つけ、いかに覆すか、または刑をいかに軽減するかに腐心する。しかし彼は初めて邪悪な者を前にして、正義を意識する。「無実の人間ほど恐ろしい依頼人はない」弁護士にとって理解しがたい言葉がこの瞬間ハラーに重くのしかかる。2019/01/29

ケイ

126
リンカーン弁護士シリーズ1作目。次作からは読んでいたのだが、どうもイメージが違う。チャラチャラした信念のない交渉で済ませる弁護士か、と思わせられるところだった 。人となりを見せるために色んな被告人を出してくるのかと思ったら、なるほど。バラバラだったものが一気に繋がっていく。さすがにコナリーの作品だと頷ける。感想は後半に。2018/05/06

KAZOO

79
マイクル・コナリーの本もほかのシリーズは読んでしまい残ったこのシリーズ三作を読み始めました。映画で既に見ていたのであらすじはわかるのですが、さすがにもう少しきめ細かに書かれているような気がしました。法律用語などが出てきて法廷などでのやり取りが多く私はおもしろく感じました。2015/05/28

harass

70
初読みの実力派ミステリ作家作品。この著者の第一作から読むつもりだが手に入らず近くの図書館にあったこれから手をつける。ロサンゼルスで多数の容疑者の弁護を引き受ける弁護士である主人公は、資産家の跡取りから弁護の依頼を受ける。久しぶりの非常に旨み、儲けになるのは予想されたのだ…… 法廷ものにハズレ無しという読書経験から期待する。米の司法制度などが物珍しく人物描写なども巧いので興味深く読んでいくと、展開に驚く。エンタメ小説特有の大ジレンマに。どうすんのこれ。久しぶりの海外ミステリ小説だがやっぱ面白い。下巻に。2018/03/20

キムチ27

67
お初にお目にかかるこのシリーズ。リンカーンを乗り回し、数で稼ぐ行動派の彼と弁護業が命名の由来かな。現場の設定導入と周辺状況の説明っぽい上巻は冗長的っていえなくもない。が筆者の手際が定評あるのを知っているので、ひたすら読み続ける。下巻へ。2023/01/21

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