講談社文庫<br> 暗く聖なる夜(上)

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講談社文庫
暗く聖なる夜(上)

  • ISBN:9784062751841

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内容説明

ハリウッド署の刑事を退職し、私立探偵となったボッシュには、どうしても心残りな未解決事件があった。ある若い女性の殺人と、その捜査中目の前で映画のロケ現場から奪われた200万ドル強盗。独自に捜査することを決心した途端にかかる大きな圧力、妨害……事件の裏にはいったい何が隠されているのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

403
【原書】ボッシュリタイヤ後、初の事件。警察バッジを失くした彼の、孤独ではあれど昔の仲間に守られながらの闘いの始まりだ。ボッシュの「男は何度でも恋に落ちることができるが、弾丸で心に穴を開けることができるのはただひとりだ」(ミカママ的ユル訳)には泣けた。今作が書かれたのは9-11の傷跡もまだ生々しい頃。映画界の殺人、FBIの美人捜査官の失踪が、背景に潜む巨大悪にどう関わっていくのか下巻も一気に。実際に読んでいるのは(分冊ではない)https://bookmeter.com/books/114996242019/08/07

Tetchy

126
本書の冒頭は“心に刻まれたものは決して消えない”の一節で始まる。これはエレノア・ウィッシュがボッシュに呟いた言葉で、彼女は彼の生涯の“一発の銃弾”、つまり心に刻まれ、そして傷を残した存在だ。また本書は初めてボッシュの一人称叙述で語られる。これはボッシュが私立探偵となったため、今までの警察小説ではなく、私立探偵小説となったことを宣言するために作者が意図的に選択したのだろう。かつて北村次郎氏が述べたように、ボッシュの物語とは過去と対峙する物語である。再び自分の刑事時代の未解決事件という過去の事件と対峙する。2018/11/11

ケイ

121
再読。ボッシュシリーズ⑨ この後ライダーがどうなっていくのかがわかっているから、読んでいると腹立たしさが増す。ほぼ孤軍奮闘するボッシュに力を貸すものはみな善人にみえるほどボッシュに肩入れしてしまう自分には苦笑する。そして、この頃から9.11が明らかに落とす影に改めて気付く。2018/03/03

紅はこべ

115
このシリーズ、行きつ戻りつで読んでいるので、ハリー・ボッシュの立場や人間関係がうまくつかめていない。読むには差し障りないが。FBIって正義の味方だったり、悪役だったり。今回は今のところ悪役。ボッシュ、お金貯めてたんだな、元妻にカード使わせたり、収入の見込みないのに、コールドケース手がけたり。一種のロマンだな。2019/07/07

papako

70
お気に入りさん達がたくさん読んでるハリー・ボッシュシリーズ、読むかどうか悩んで100円セールでお試し。すごく読みやすい。いわゆるアメリカのハードボイルド小説。忠告通りシリーズちゃんと順番に読まないと色々楽しめないようですね。でも長いなぁ。そのうち攻略したいです。2020/01/30

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