内容説明
「心霊体験したい! 」
仲間と心霊スポットを訪ねても、何も起こらない男の秘密とは…「神の子の片思い」より
現役の眼科医でありながら、怪談の取材蒐集を続けている神薫、久々の単著が登場。独特の視点で切り込んだ奇妙な怪異譚が揃う。ピンポンパンポン~行方不明者のお知らせが流れると母親が奇妙なうわ言を…「母の値段」、三面鏡の中に入りたいという子供の願いは実現したのか「鏡の世界」、幽体離脱に成功! 女性の体験談「合理的解釈VS.非合理的解釈」、お墓参りに行った先での不可思議な遭難「葬難」など33話!
著者について
神 薫
静岡県在住の現役の眼科医。『怪談女医 閉鎖病棟奇譚』で単著デビュー。ほか「骸拾い」など。共著に「FKB饗宴」「瞬殺怪談」等シリーズ、『恐怖女子会 不祥の水』『猫怪談』など。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆kubo
13
作者は眼科医の女医さんのせいか、集められた怪談はグロさはなかったですね。「夜の血」 「フカシネコ」が良かった。2020/01/22
さりぃ
13
#怨念怪談 葬難 #神薫 KindleUnlimitedで読了。 実話怪談では珍しい女性ということもあって、語り口は柔らかめ風味。 『ペットショップ』『祟り歌』『地図にない家』『風呂爺』『フカシノネコ』 辺りが好みでした。 フカシノネコは私も欲しいな。2019/09/19
澤水月
13
フカシネコ、もんの凄いゾッとしたああ! 歌舞いてる、地元界隈なので「あるだろなぁ…」と。ある話は江戸から明治の女性への斬首がネタ、するとどうしてもあの有名悪女?と思うが…斬首でなくSM的な責めの気もする2018/10/06
qoop
10
著者の怪談実話単著としては四年ぶりか。本書では、著者や体験者の怪異に対する考察を含んだ話がとりわけ興味深い。本来こうした解釈を施すのは怪異との距離感を図り、保つためだと思うのだが、余計に迷宮にはまっていくような不安感が湧き起こる書き方で。判ってるな!という感じが強い。分析的なニュアンスの色濃い筆致も好印象。怪異の提示の仕方として、著者は確実に個性を育てていると感じた。2018/10/06
sonettch
7
いくつかの怪談では、仮定が場合分けされ、推論が展開されている。その姿勢が面白い。2018/10/06