出版社内容情報
「きれいな水ときれいな海をみんなで守ろう」と、水質保全への意識が高まっている。本書は、水質保全に関するしくみや環境基準、法律、さまざまな課題、そしてそれらに対する取組などをやさしく解説した本。著者は「トコトンやさしい水道の本」など、一連のトコトン水道本の著者である高堂氏と、環境問題に詳しく、「トコトンやさしい環境汚染の本」の著者である大岩氏。水質保全については、法律面では、環境基本法に基づく水質環境基準と水質汚濁防止法が中心で、その法律に基づいて様々な基準が規定されている。また、水質改善の課題としては、閉鎖性水域(海域、湖沼)、生活排水、地下水汚染、マイクロプラスチックなどの海洋汚染、PFAS(有機フッ素化合物)などの化学物質汚染、地球温暖化による海水の酸性化など、様々なものがある。本書では、それぞれの課題とその取組についても紹介する。
【目次】
内容説明
水質保全には、閉鎖性水域(海域、湖沼)、生活排水、地下水汚染、マイクロプラスチックなどの海洋汚染、PFAS(有機フッ素化合物)などの化学物質汚染、地球温暖化による海洋の酸性化など、さまざまな問題がある。本書では、その現状と課題、関連する法律・基準のしくみや動向、そして対応するための取組などをやさしく紹介する。
目次
第1章 水質保全って何をしているの?(世界の水問題「主な水問題と対応策」;水にかかわる日本の公害「水俣病、イタイイタイ病」 ほか)
第2章 水が健康と環境にもたらす影響(人間の体と水「体内水分量と必要摂取量」;生活環境と水(水の恵み)「多種多様な水の利用」 ほか)
第3章 水の汚れはどうやって評価するの?(水質評価の各種基準「評価の指標と基準」;環境基準とは「「環境基本法」での環境基準の種類」 ほか)
第4章 上下水道施設の水質保全(水道水質基準「基準項目と基準値」;日本の水道整備率と水系伝染病患者数「塩素消毒の導入等が水系伝染病の減少に貢献」 ほか)
第5章 水質関係法律(日本における水質関係の規制の歴史「旧水質二法と水質汚濁防止法の違い」;水質汚濁防止法の概要(制定から現在まで)「水質汚濁防止法の体系と改正」 ほか)
第6章 さまざまな水質課題と水質改善対策(日本の河川の特徴と汚濁課題「河川の形状と汚濁の関係」;未規制小規模事業場や生活排水などに対する対応「水質汚濁防止法適用外からの排水も水質汚染の原因」 ほか)
第7章 身近なところからの取組(地域社会全体での取組「啓発活動、生活排水対策など」;「美しい山形最上川フォーラム」の取組「地域活動の成功事例」 ほか)
著者等紹介
高堂彰二[コウドウショウジ]
1957年岡山県倉敷市に生まれる。1981年日本大学理工学部土木工学科卒業。高堂技術士事務所 所長。一般社団法人技術士PLセンター 代表理事
大岩敏男[オオイワトシオ]
1951年山形県米沢市に生まれる。2006年山形大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。大岩コンサルタント事務所 代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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