内容説明
気になる人と食べたい、美味しいごはん!
都内にある出版社で編集の仕事をしている栗原綾乃は、ワケあって食物の女神様「花比売(はなひめ)」と運命共同体のような関係にある。実はかつて重度の食物アレルギーだった綾乃が、今はなんでも食べられるようになったのは、花比売が綾乃の命を繋いでくれるおかげ……なのだが、その代償として綾乃はつねにこの高飛車なグルメ女神のために、美味しいものを食べなければいけない身体になってしまったのだ。
綾乃の属する料理情報誌『食彩記』の編集者は癖のあるメンバーばかり。中でも、社長の息子でルックスも最高だが中身は最低の残念イケメン・新藤悠弥は、やたら綾乃にちょっかいをかけてくるので辟易している。でも妙なスキルの高さで綾乃をフォローしてくれたりもするので複雑……。かくして編集部の内や外で起きる食べ物がらみの事件を解決するため、綾乃は花比売や新藤とともに東奔西走。たとえば、糖尿病治療入院中の病院を脱走した編集長のために特別メニューを開発、老舗和菓子屋さんの後継者問題にからんで名物饅頭を再現、経営不振の焼き鳥屋さんに起死回生の策を授ける、等々。綾乃は早くもおなかいっぱいの予感で……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルル
23
「女神さまの料理帖」シリーズ第二弾。一作目に比べると花比売の印象が薄いような気がする。気のせいか。しかし仕事が中心の方が面白い。食べるということとは切り離せない病気の話や、問題を抱えたお店の話など編集部を盛り上げるべく奮闘する綾乃の姿とちょっと抜けたところのある可愛らしさが面白かった。綾乃を思う人々の苦労を思うとこれからも応援したい(笑)2019/05/20
なな
14
前巻よりお仕事メインになり、より面白くなってきました。新藤との恋模様も気になりますが、綾乃が鈍感すぎて全く進まず。同僚がそれぞれ濃いキャラクターなのも良く面白くさせています。花比売は相変わらず可愛いです。自分好みの内容なので続編が出ると嬉しいです。2018/09/27
kayon
6
シリーズ2作目は、サブタイトルの通り恋愛色濃いめ。ですが、当の本人である主人公綾乃のモテっぷりにも劣らぬ鈍感さたるや!笑ってしまうほどですが、その鈍感さがいいスパイスとなり、先輩進藤の熱烈アプローチと上司城戸の芽生えた感情、寿司店主清春の純粋な感じが際立ちます。物語の主軸となる「食」の面でも、老舗和菓子店の家族の再生や、糖尿病患者のための美味しい食事、屋台での話題作りなどおもしろく読めました。続編も出てほしいな~!2019/03/07
にゃうぴょん
6
綾乃ちゃんが「花比売」に押されながらも一生懸命に食べ物関係の問題に取り組んでるのがいいです。鈍い綾乃ちゃん達のこれからの関係も美味しそうなものも気になります。2018/12/09
チェス
4
相変わらずの面白さ。表紙も可愛いし! 図書館本2020/08/27