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内容説明
生活者が必要とするタイミングで適切な量を届けるために「この時、これくらい欲しい」という需要を予測し、商品を生産を適切に導くのが、現代の製造業には欠かせない「需要予測」という仕事である。本書では「統計学」の側面が強い需要予測を、独自の「認知科学」の観点からひもとき、様々な条件によって需要の予測が非常に難しい化粧品業界を実例にとりながら、明日からビジネスに役立つ実践的な需要予測の技術を学んでいく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるわか
13
需給予測の永遠の課題:品切れと過剰在庫。需給予測とは「①いつ②どれくらい売れるのか?」。認知科学的な視点で需給予測を読み解く。消費者が購入する量を予測する。小売店や卸店の持つ在庫を予測する。予測ミスを減らす。ヒューリスティクス、思考のクセ(確証バイアス)、サンクコストへの恐怖。心の状態で変わる予測の風景。暗黙知を吸い上げるナレッジマネジメント。2018/11/11
miyaz5
2
化粧品メーカーで需要予測業務を担当する筆者が様々な角度からデータを検証する。専門書ではなく新書のためか、こんなモデルを導入しまたとかExcelシートを作成しましたという割に、その詳細についての記述はない。そこは企業秘密なのか?当然といえば当然だが化粧品を例にとって説明している箇所が多く、男性である自分には関心の薄い分野のためか全体を通しては面白く無かった。BtoCのメーカーには参考になる点が多いと思う。自身の失敗例を何点もあげている点は良かった。また、専門家でも需要予測は難しいということがよく分かった。2021/09/18
ゼロ投資大学
1
数学を使った統計学を用いた需要予測を使って、品切れや過剰在庫を防ぐ術を教えてくれる。品切れや過剰在庫は小売業にとっての死活問題であり、そこを解決できればビジネスの成功確率は飛躍的に高まる。内容は高度な手段が多いが、実践する価値はあるだろう。2021/08/21
affistar
0
帯にあった「統計学+認知科学+『人の感覚』がカギ!」というフレーズにひかれて読み始めました。ベースは著者が経験してきたことの良かったことや悪かったこと(予測と実際のずれの原因など)を認知科学の視点を入れて考えようということです。色々なことを考えたとしてもSNSで急にバズることまでは予測できなさそうだし、小売店での商品の売り場での見せ方などでも売れ行きが変わるなんて、何て難しいことをしているのだと思いました。でも、何かあったときのリカバリーの際には信頼関係がやっぱり大事だと書かれてあって、割と納得しました。2023/06/19
AM
0
なかなか興味深い内容。需要予測、SCM的な内容にとどまらず、プロジェクトマネージメント手法的な部分にまで踏み込んで触れれれています。2018/11/29