内容説明
宇宙物理学者の思考は∞(無限大)。ご冗談でしょう、須藤さん? と言いたくなるほど、私たちは不思議な世界に生きている。「物理法則で禁止されない事象は必ず起こる」をモットーに、注目の宇宙物理学者がこの世の森羅万象を一刀両断。最新宇宙論が笑って学べる、世界の「見方」が変わる物理エッセー。 ●この世に偶然は存在しない ●どんな人生も物理法則に従っている ●なぜ人は書店で便意をもよおすのか ●地球外生命は必ず存在する ●重力派天文学がもたらすもの……数々のテーマを通じて、身のまわりの日常から宇宙の果てまでを貫く「摂理」を探る。笑える「脚注」にも注目ください! ※電子版では一部の写真を削除しております。ご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
22
何を隠そう私は須藤先生のファンである。専門書以外の著作は全部(たぶん)、ちゃんと購入して読んでいる。今回もT大学物理学科教授とは思えないユーモア、皮肉、ウイットに溢れた文体で楽しく読んだ(例によって、やたら注記が多いが、これも超笑える)。かに星雲と定家『明月記』の話のディープなところから、青木まり子現象とやらまで・・。この”現象”、寡聞にして知らなかったが、早速Wikiで調べ、暇な奴がいるもんだと感心しながら最後まで読んでしまった。解析力学・量子論という著作も手元にあるが、読んでる本に登録のまま進まない。2018/06/24
やまやま
18
モンティホール問題の解説は一番ストンと腑に落ちました。著者が自身で思いついたことかはわかりませんが、3枚のドアでなくて100万枚のドアと考えれば騙されなくなります。最初自分で選択したものはまぐれ当たりの一つでしかありませんが、99万枚以上外れを確認してもらったあとに最後に残ったものと自分で選んだものを比べれば、残ったものの信ぴょう性は数学を使わなくても感じられるような気がします。あと、ゼロ確率と限りなく低い確率の違いを物理法則にしたがう現象の発見として説明されますが、これも卓見に思えました。2021/10/02
inami
11
◉読書 ★3.5 2018年6月発行なので、何か新たな情報はないかな?と思い読んでみた。地球が楕円軌道で公転していることは知っていたが、太陽との距離がどれほど(100万km)変化するかは知らなかった。アインシュタインの一般相対性理論を有名にした日食観測は、エディントンが兵役免除を狙ったもの。自然界のいろいろな数字の分布において、その最初の値がnである確率は、1=30.1%、2=17.6%、3=12.5%・・となる(ベンフォードの法則)。「青木まりこ現象(書店にいくたびに便意を催す)」は笑える。宇宙万歳!!2018/10/27
あけの
5
難しかったけどこういうの面白くて好き2021/06/13
mat2
3
須藤先生のウィットに富んだ文章いいですね~ ためになるし面白い! ベンフォードの法則、初めて知りました。確かに対数グラフは1の箇所が長いですものね。納得。2021/02/15