出版社内容情報
文藝春秋の創業者菊池寛と社業を支えた佐佐木茂索。全く性格の違う二人が織りなす絶妙のハーモニー。菊池寛の愛読者だった著者が本格的に取組んだ両者の人と作品
内容説明
「私はさせる才能無くして文名を成し一生を大過なく暮しました。多幸だつたと思ひます。…」と書き残した文壇の大御所・菊池寛。「皆仲よくくらせ、特に社の人々のそれを心より願ふ」と遺書の一行に記した文人社長・佐佐木茂索。文芸春秋を創り育てた絶妙のコンビ。作家であり出版人であった両者の人と作品を捉え直す待望の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rbyawa
1
h085、この本が発行された時点では『三十五年史』しか文藝春秋の社史がなかったようなのですが、いや、葬式の時に結構いろんな関係見えてたのになあ、と残念に。なんかすぐに孤独や不仲にしちゃうんだな清張さんて…。どちらかというと逸話大集合な風情でぶっちゃけ佐佐木さんが若い頃かなりやらかしてたことは信用してます、だかその間なにがあった。あと反文藝春秋の『不同調』にいたのも新潮社の縁だけだろうね、てのも。あと早稲田の文科で菊池さんがちゃんと学生生活送ってたのも始めて聞きました、情報の共有難しいのな…このジャンル…。2017/12/15
さえきかずひこ
1
文藝春秋を創刊した菊池と佐佐木の人物が良くつまびらかになっている一冊。昭和初期の文壇について知りたい方にはご一読をおすすめする。2012/12/14