世界史を大きく動かした植物

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世界史を大きく動かした植物

  • 著者名:稲垣栄洋
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • PHP研究所(2018/09発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569840857

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内容説明

一粒の小麦から文明が生まれ、茶の魔力がアヘン戦争を起こした――。人類は植物を栽培することによって農耕をはじめ、その技術は文明を生みだした。作物の栽培は、食糧と富を生み出し、やがては国を生み出した。人々は富を奪い合って争い合い、戦争の引き金にもなった。歴史は、人々の営みによって紡がれてきたが、その営みに植物は欠くことができない。人類の歴史の影には、常に植物の存在があったのだ(本書の「はじめに」より)。 【本書の目次より】コムギ――一粒の種から文明が生まれた/イネ――稲作文化が「日本」を作った/コショウ――ヨーロッパが羨望した黒い黄金/ジャガイモ――大国アメリカを作った悪魔の植物/ワタ――「羊が生えた植物」と産業革命/チャ――アヘン戦争とカフェインの魔力/ダイズ――戦国時代の軍事食から新大陸へ/チューリップ――世界初のバブル経済と球根/サクラ――ヤマザクラと日本人の精神……

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちくわ

108
タイトルから『雑学本』かな?と思うが、実際読んでみると世界史、日本史、生物学などをまとめて学べる良本。久しぶりに心の底から『面白い!』と唸ってしまった。世界各国で栽培されている作物の多くがその国起源ではなく、実は歴史的背景(=必要性)の中で『人類』が移動させ、結果的に根付いた『植物の移民』である事は驚きであった。他にも生産量が多いトウモロコシやダイズは、その多くが食用ではなく家畜のエサだとか・・・日本にいるとあまり気付かないが、世界的には畜産や酪農って盛んなんだな!とか。まさに、事実は小説よりも奇なり!2023/11/19

machidataketomo

97
これは歴史好きにはたまらない本ですね。世界史と日本史の繋がりと植物の絡みがうまく書かれていて分かりやすい。 人は植物で始まり、植物で戦争をし、植物に操られてこれからも生きていく。 世界史と日本史の繋がりを知りたい方は是非とも一読を! バイキング(海賊)、リンカーンの南北戦争、アメリカ独立戦争、ヨーロッパ各地の戦争、秀吉や信長………とにかく面白い。それに尽きる。2023/09/26

Willie the Wildcat

89
栄養学はもちろんだが、人類学、経済学、あるいは地政学にも渡る考察。気付きと発展過程、過程に垣間見る人間の性の妙、そして副作用・副産物。偶然性の必然であり、必然性の偶然。”悪魔”とも呼ばれる植物が鑑賞用から食用への転換する際に垣間見る人間の性は、当時の笑えない事情を含めて論理的。またジャガイモのアメリカへの逆輸入の件も印象的。価値観の再考・再認識は不変。故の最高裁まで争ったトマト!?植物学vs.法学。日米の”解釈”にも差異也。「果物的野菜」とは、深いなぁ。学びも多々あり、表題にも納得感。2018/11/13

こも 旧柏バカ一代

83
歴史と植物の関係。メチャクチャ面白かった。多分、何度も読むと思う。2019/01/03

さつき

80
イネやコムギ、トウモロコシなど食糧などとして重要な植物の歴史をコンパクトに紹介。特に目新しい話題は無かったけど、最初は雑草のようだった植物を穀物へと作り上げた先人達の苦労をひしひしと感じました。2022/02/04

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