内容説明
「通りすがりの男の安否」を調べてほしいという奇妙な依頼が。しかし、もものきの困った「体質」はこの単純そうな事件を大事に?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
98
主人公を魅力的に描こうという気が全くないというのが伝わってくる、ある意味とっても稀有なシリーズの第2弾。話の通じない権力者との会話や、金に群がるハイエナのような輩の描写で物語の大半を費やしてしまうくらいならば、いっそのこと百乃喜の関係者一同を集めた『誰が主人公にふさわしいか』という主人公の座争奪戦のような物語を私は読みたいです(笑)個人的には、有能な美人秘書・凰華さんが下剋上すれば良いと思いますw2012/03/04
ひめありす@灯れ松明の火
97
方向音痴のももたろさん、ついに立ち上がりさえしなくなったか??甘い物に囲まれててひたすらに可愛いけれど。お供に新しく病がちの猫も加えて今日も今日とて珍道中。箱の中の猫は生きてる?死んでる?事件も解決の糸口も向こうからやってくるとなればこれはもう、おどろきもものきさんしょのき。前作から引き続きお金も学歴も家柄も関係ない、大切なのはその人柄と知力だけ、と言っているようだけれど、最後の最後までお金と学歴(知力)の話を引っ張ってくる。この方の作品はこのシリーズしか読んでないけど、塊の様なコンプレックスなのかしら。2012/05/10
まりもん
90
最初の救急車で運ばれた男性の生存有無の依頼からどんどん発展して遺産絡みの話になっていき、エンディングを迎えるまでこんなにサッパリした女性陣が多くて、男性達は何だか駄目じゃんなんて思ってしまった。2011/11/26
文庫フリーク@灯れ松明の火
68
『蛆虫(うじむし)以下の分際で、二度と娘に近寄るんじゃない』とことん男前で、強すぎる女性ばかり登場。中でも上記のセリフが強烈でした。サクッと読了。あとがきで「今度は十七歳のヴァンツァーを書いてみたいと思っています」3月発売予定『天使たちの課外活動』に期待です。危うく変換ミスで『天使たちの加害活動』と書くところでした(笑)2012/02/29
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
62
偶然入った食堂で客の一人が倒れる所に居合わせた依頼人。今回の依頼はその倒れた男性の安否を確認するだけ、のはずでしたが・・。シリーズ第2弾。前巻に引き続き登場する女性陣が皆強い強い!ある意味男の人よりも男らしかったです。女性陣の毒舌ぶりがすごくて、ここまでくると逆にそれが心地よかったです。善悪がハッキリと分かれていたので読了後はスッキリしました。それにしてもお金はあるところにはあるのですね(苦笑)続編も楽しみです♪★★★★2012/09/12