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内容説明
「大学入試センター試験」に代わって新しく導入される「大学入学共通テスト」。試行テスト等の内容を見る限りでは、本当に国語の大学入試問題なのかと首をかしげたくなる。新テストは、「新学習指導要領」の内容を先取りする形で作成されており、これが文部科学省の目指す理想形だとしたら、いま国語教育は重大な危機に瀕していると言えよう。「大学入学共通テスト」と「新学習指導要領」をつぶさに分析し、そこからかいま見える国語教育が抱える問題点を指摘し、警鐘を鳴らす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
58
センター試験に代わる大学入学共通テストのプレテストの分析と考察。記述式問題が入るということで注目していたが、これがかなり誘導と縛りがかかったもので驚いた。採点の手間を省こうとするとこうなってしまうのだろう。高校の学習指導要領の改訂も行われるため、かなり現場での混乱が予想される。古文や漢文に対応しようと思うと学費がかかり、ますます教育格差は進むだろうと予想している。2018/09/12
万葉語り
40
この本の作者が憧れの教科書「ちくま」の作成委員だということが、暗鬱な気持ちを催させる。ちくまレベルの学生さえ困惑するのなら、それ以下はなおさらだ。危機はわかったがそれを打破するにはどうすればよいのか。今の高1が新テストに臨むまであと2年しかないことに焦りを感じる。2018-2092018/11/24
壱萬参仟縁
38
自分の頭で考えて文章を作ることができるかどうか(173頁)。マーク式か、記述式か。問題はどちらがより正しく生徒の学力を評価できるか、だろう。著者は、答えのない問題にぶつかるから、初めて思考力が試されるという。自由な発想や突飛なアイデアが突破口になるのもそのときという(184頁)。だとしたら、高校までの学習が、常に問いを大人や先生がお膳だてして、それにひたすら答えていくだけの教育方法そのものが問わればなるまい。複数の資料をまたいで情報を集約する能力ではあるが、創造的能力をはかり、2021/01/11
そうたそ
24
★★★★☆ 大人になったらもはや何の関係もなくなってしまうセンター試験。大学入学共通テストと名を変え、記述問題が導入されることは聞いていたが、まさかこのようなことになっているとは。確かに国語教育とはなかなか難しいものだと思うし、過去の国語の入試問題の珍妙さというのも指摘されてきた通りだと思うが、それにしても本書に書かれているプレテストの問題を見る限り、改悪でしかないだろうし、これなら今までのものの方がマシだろう。現状がこれでは国語教育のこの先には暗雲しか立ち込めていない気がする。2020/01/16
ステビア
19
プレテストの批判。2020/12/21
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