内容説明
かつて、会社四季報をめくれば、上場会社の株主欄のいたるところに「竹田和平」という名前を見つけることができた。生前、上場会社百数十社の大株主であり、和製バフェットと呼ばれた竹田和平さん。貧しい菓子職人だった竹田さんはタマゴボーロで成功し、後に日本一の大投資家として名を馳せるようになる。彼の投資の神髄は、意外なほどシンプルなものだった。
「値上がりを期待して株を買ってはいけない」
「情報源はひとつで充分。会社四季報を熟読せよ」
「投資とは結局、経営者の資質を見極めること」などなど。
しかし、まっとうすぎるからこそ、みんなが見落とす盲点なのだ。さあ、今日からあなたも竹田さん流の旦那的投資術で、豊かで楽しく喜びに包まれた人生を送ってみようではないか。
解説・真田英里(竹田和平さんの最後の個人秘書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あまね
17
しっかりとしたインタビューと筆力で、スッキリとまとめられています。竹田和平さんの人生をただ運が良かっただけではなく、頭を巡らせ努力をし荒波を乗り越えてきた様子がよく描かれています。投資に関する哲学は、人生の哲学でもありました。2017/04/17
ひよ亭
16
株でどうのこうのというより 生き方や考え方にとても共感した。「正義は勝つ」「あわてる乞食は…」なんかを人生において体現している。2019/07/27
グーテンベルク
7
今年7月に亡くなった日本一の個人投資家:竹田和平さんの一生を辿った本である。和平さんの人柄がチャンスや人脈を作り出し、ピンチに陥っても人に助けられて窮地を脱することができた。常識に囚われず、根源的な法則に従って投資を行うところは稲盛和夫さんに似ているかもしれない。2016/08/12
Kazuhiro Sato
3
竹田和平さんについては、全く知らなかった。毎日あくせく働いていていてこのような考え方ができない。自分を見つめ直すきっかけとなる本だと思う。2019/05/17
pacino
2
投資を始めたばかりの頃、購入した銘柄の筆頭株主の欄に竹田和平さんの名前があった(和平銘柄だったから購入したのかは覚えていないが)。あれから月日が流れ、こうして今でも投資を続けていることに感謝したい。ありがとうの大切さは「ひふみ」の藤野さんも仰っていました。素晴らしい事は引き継がれていっているような感じを受けます。花咲か爺さん。旦那。カッコ良すぎて震えます。2020/05/01