角川ソフィア文庫<br> 橋本多佳子全句集

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角川ソフィア文庫
橋本多佳子全句集

  • 著者名:橋本多佳子【著者】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • KADOKAWA(2018/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044004125

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内容説明

「雪はげし抱かれて息のつまりしこと」ときに情念深く、ときに非情。その底に宿る可笑しみ――。全五句集に補遺、貴重な自句自解、師・山口誓子による解説を収録する初の文庫版全句集!新解説・小池昌代

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あきあかね

27
「雪はげし抱かれて息のつまりしこと」  俳句というと、侘び寂びや枯淡といった静的な印象があったが、橋本多佳子のこの句に出会って、激しさや恋情も存分に描きうることを知った。 津々浦々の旅の句や自然の情景を詠んだ句もいいが、やはり橋本多佳子の魅力は、少女のような瑞々しい感性と浪漫に満ちた句にある。 「星空へ店より林檎あふれをり」「寒星ひとつ燃えてほろびぬ海知るのみ」「日を射よと草矢もつ子をそゝのかす」「雪窪に雪降る愛を子の上に」「華麗なるたいくつ時間ばらの園」 他方で、若くして夫を亡くした多佳子の句には、⇒2019/11/10

松本直哉

23
「雪の日の浴身一指一趾愛し」遺句集『命終』の最後から二番目の句。今まではこれを夜の入浴として思い描いていたが、再読して、ふとこれは昼風呂なのではないか、と思い当たった。すべてが常よりも明るく見え、すべてが常よりも静かに聞こえる雪の日の、いつもより明るい風呂場で、体を洗っている。病を得て、まもなく入院する手筈になっている人の体の衰えも美しさも、光はあらわに照らす。最後の家風呂であろうか、手の指足の指を一つ一つ念入りに、慈しむように、洗う。死すべき体であっても、衰えゆく肉体であっても、それは限りなく愛おしい2026/01/22

双海(ふたみ)

13
女心と物語性に満ちた句で、戦後俳壇の女流スターと称された多佳子。さびしくも美しい句を堪能する。「露のあさ忌にゐてをみなは髪を梳く」「来し方や昏き椿の道おもふ」「水仙のりゝと真白し身のほとり」「月いでてわが袖の辺も朧なる」「七夕や髪ぬれしまま人に逢ふ」「木犀のにほひの中に忌日来る」2024/09/04

maju N.

5
う、上手い。題材の取り合わせは独創的である。どちらかといえば写生の句よりも、物語的な含みをもった句が多いが、そういう句にありがちなつくった腐みを感じさせない。ガラス玉に閉じ込めた小世界を眺めるような心持ちになる。まだまだ凄い人をスルーしてぼんやり生きてるものだなと思う。2023/11/21

あや

4
旅先の句、家族の句が良いです。小池昌代さんのエッセイも素敵です。2019/01/18

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