内容説明
未来予測ソフトウェア「ヒミコ」の解錠鍵に選ばれたことで、陰謀に巻き込まれた元商社マンの尾津。もう一人の解錠鍵・かおるを見つけ出すが、「ヒミコ」を巡る争奪戦はさらに加速していき――。
※本書は2008年3月に文春文庫として刊行された作品を修正したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
42
世界を変えることが出来るかもしれないシュミレーションソフト、「ヒミコ」。ヒミコを手に入れるべく物語は進んで行くが、私の中では、誰が味方なのか敵なのか、ソフト解読の鍵の意味もわかりにくく、とりあえず最後はみんな無事でよかったね的なお話です。2018/12/31
Carlos
36
最後の展開急すぎ、連載でページが足りなくなったのかな。この先AI、人工知能はどこまで行きつくのか。2022/04/24
Naoko Fukumi Fujita
6
2番目に好きな作家の本、文庫下編。257頁が秀逸、「結婚において、打算をしない人間などほとんどいまい。男女を問わず。露骨な金目当てはともかくとしても、この相手なら暮らしていきやすいだろう、というていどの計算はあるものだ。厳密にいえば、それも打算ではないのかね。」そして、巻末の山前譲の解説がすばらしい。ちょうど、この本を読み終わった日に著者がラジオ出演し、来年の発売予定の本について話をしていました。今年も鮫祭りを楽しみました、ありがとうございました。2018/11/21
かずぺん
5
読み応えがありました。社会問題がいろいろと盛り込まれているのも楽しめました。2018/12/25
tako_machida
4
ハラハラドキドキ感はなかったけど、大沢さんらしい王道のストーリーとキャラクターは安定感があって、楽しめました。2018/12/15