内容説明
絶体絶命のカウントダウン、天才強盗4人組に強敵あらわる! 陽気なギャング一味の天才スリ・久遠は、消えたアイドル宝島沙耶を追う週刊誌記者・火尻を暴漢から救う。だが彼は、事件被害者のプライバシーをもネタにするハイエナ記者だった。正体を気づかれたギャングたちの身辺で、トラブルが頻発。強敵の連続攻撃で、人間嘘発見器・成瀬ら面々は断崖に追いつめられた。必死に火尻の急所を探る四人組は、やがて絶体絶命の窮地に! 映画化もされた大人気シリーズ第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
343
9年ぶりの第三弾。言葉の魔術師による巧みな語り口で、個性あふれる人物たちの様子が生き危機と描写される。器用なジャグラーが魅せる巧みな手さばきのように。それにしても伊坂さんの作品は登場人物の姓や名まで面白い。火尻も役割そのままだ。最後の最後に一番悪い奴がぎゃふんと言わされるのがシリーズの持ち味だ。最後のオチはだいたい読めてしまうが面白みが損なわれることは無い。きっと再読しても楽しいだろう。2020/08/11
ゆのん
292
期待を裏切らない面白さで大いに満足。ページが進み終わりに近づくにつれ、この4人ともそろそろお別れかと寂しさも感じながら読了。1作目からかなりの時間が流れ、時代も銀行強盗達には生存しにくい状況に。そろそろ銀行強盗も潮時かと思う場面もあり、伊坂のこのシリーズの終了宣言でなければ良いがと強く思う。とっても楽しい読書の時間だった。2018/09/15
mae.dat
279
桜木町から行ける動物園、暫く行けてないなぁ。って思ったら、舞台は仙台でなくて、横浜なのね。じゃあ『アヒルと鴨のコインロッカー』の椎名くんの帰省先あってるじゃんΣ(ºㅿº ๑)‼︎。今回は久遠の活躍……と言うか生物小ネタが光りました( ¨̮ )。カカトアルキは何気に検索したら、写真が出てきて仰け反りましたし、絶滅種クアッガも初めて知りました。4人+準レギュラー陣は安心安定の。敵役のキャラが際立って良かったですね。特に火尻はえげつなく、下衆いですし。大桑は妙に紳士的で、不気味に怖いよ。2022/08/02
ハゲおやじ
231
台風の風雨がピークの時に読む。2作目から間が空いたので 忘れてるかなぁ?と思ったけど、読み始めると不思議と思い出せた。今回は久遠の特技(スケッチ)と慎一が大きくなっていて驚いた。相手は、読んでるだけでムカつくハイエナ記者の火尻で 成瀬ピンチ!と思ったけど、さすがは成瀬!見事に叩きのめしてくれた。亀を使うなんて 予想できなかった。でも今作は、前2作に比べると スカッと感が薄い様な気がした。2作目から本作が9年かかったそうなので、私自身が年を取ったからかもしれない。でも面白い事は確かなんだけどね。2018/09/30
五右衛門
219
読了。待ちに待ってやっと読み始めて懐かしいメンバーに夢中になって週刊誌記者が悪巧みであればあるほど今の内だからもっと悪い奴ぶりを発揮しろ‼と願いながら読んで最後には色々な伏線を回収し悪者退治が案の定気持ち良かった。でも読み終わってしまいました。後、いつもですが伊坂作品は新品購入しました。またこのメンバーに逢いたいです。待ってま〰す。2018/09/15
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