内容説明
人間嘘発見器+演説名人+天才スリ+精確無比な体内時計=4人は史上最強の銀行強盗…のはずが、思わぬ誤算が。奪われた「売上」を取り戻せ!伊坂幸太郎ブームはここから始まった。「陽気なギャング」シリーズ第1作、お手頃価格でお届けします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
1014
「ギャング」というタイトルにばかり気が行ってしまい、著者が伏線配置/回収の帝王だということをすっかり忘れていました。まさかまさかあんな所に伏線を配置するなんて誰が予想出来るのかと思いました。そして、怒涛の伏線回収(膝が痛いです・・・)には完全にスタンディングオベーションでした。2022/02/20
HIRO1970
1013
⭐️⭐️⭐️伊坂さん5作品目。初期の作品だからか、かなりドタバタ感はありましたが、何とか最後まで繋がってました。今まで読んだ中では平凡な出来映えな方かも知れません。次に期待します。2015/06/23
ちょこまーぶる
1001
面白い銀行強盗の仲間たちでした。こんなにお気楽に強盗されたんじゃ銀行もたまったもんじゃありませんよね。強盗の際の時間稼ぎ?の講釈をするなんて思ってもみない発想でした。しかも、それぞれのキャラ設定が際立っていてグイグイと没頭させる内容でした。そして、最期の騙し合いを読んでいて、思わず小さな声でですが「エッ!!」と声をあげてしまうほどの楽しさでした。本のタイトルのようにこんなギャングが地球を回す日がくるのだろうかと思うとウキウキしてくるので、いつかもう一冊のギャング作も読んでみたくなった一冊でした。2014/05/25
とも
983
非常に評判の良い「陽気なギャングが地球回す」ようやく読めた。確かに!評判の良いのも納得。スピード感もあり、伊坂節も満載、昭和風に言えばハラハラ、ワクワク。 伊坂ブームの先駆けとら言われるのもよく分かる。 安直で単純明快な感想やけど最高に面白かった♬ 響野が少し「砂漠」に出てくる西嶋とダブったのは自分だけか。 安心、安定の伊坂さんオススメの一冊に間違いなし。2018/02/12
absinthe
798
伊坂氏の観察眼と人間の描写力に脱帽。謎自体は難しくなく、だいたい想像つく範囲だったがセリフや描写が面白いのでそれだけでも最後まで楽しめた。伏線がパタパタと綺麗に回収される展開も見事だが、謎の意外性よりも文章の面白さで勝負できる作家は強いとわかった。ネタを知っていても楽しめるから。強盗の間の無意味にも見える長広舌が良く、世相に対する皮肉も聞いている。世間をなめているフリをしながら真面目に突進する。犯罪を応援するのは気が引けるが、人物たちの次の活躍が早く見たい。 2019/05/27