内容説明
ふたたび入牢した源次は、恋仲のお蝶が入水自殺したと知り、破牢。お蝶の復讐を誓い、素性を隠して悪人一味の本拠へ。疑惑の色濃い、大山詣りの一行に加わる源次と、それを追う悪人ども。敵味方入り乱れる死闘の末、事件は意外な展開へ――。弱者を陥れては太っていく「悪」を相手に闘う、無宿者の眼!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょちょ
23
以前読んだ「西海道談綺」もそうだが、彼の時代物は推理小説とはずいぶん異なった文体のように感じる。 メインテーマは理不尽な役人への復讐だが、ほかに贋金づくりの話が盛り込まれ、そこがかなりのサスペンス要素となっている。 しかしながら、結末そして結末に向かってのプロセスはちょっと強引すぎるのではないだろうか? ★★★2021/06/20
のの
2
まさかまた投獄されるとは。笑 ラストの総出演は、ここまで偶然があるものかと思いながら(松本清張作品ではよくある)どうやって収束していくのかハラハラ読めた。2020/11/11
硯浦由咲
2
半七、佐七、伝七に顎十郎……素敵な親分たちと江戸デートを楽しみつつ読み出した「逃亡」は、悪徳岡っ引きの策略で逃亡生活を余儀なくされた、無宿者の話。逃げ続けながら復讐を誓う源次の姿に、読みながらドキドキが止まらず、いやぁ、ちょっとしんどかった程。こういうのは読み始めたらやめられないから、休みの前日から読み出して正解でした。2015/04/08
つんこ
0
○野村さんに借りた2002/05/27
ガチャ
0
世間は広しといえども狭い。とはよく言うが、それにしても登場人物が偶然に出会いすぎるなと感じた。しかし、ラストの描写には感動した。松本清張の懐の深さを感じるものだった。2019/02/09
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