内容説明
英国男子校を舞台に紅茶で謎解きミステリ。
イギリス名門パブリック・スクール「レイトン校」の奨学生となった風森心。シンは養護施設の園長の言葉「何も持っていなくても、強い心さえあれば、どんな世界も切り開いていける」を胸に、貴族の子弟ばかりの学校でいじめにも負けず頑張っている。そんなシンには、紅茶を飲むと3日くらい先までの未来が見える能力がある。シンの親友は寮が同室で没落貴族のギルが茶葉を選んでくれて、シンが紅茶で客をカウンセリングするのだ。ある夜、寮の塔から下級生サンディの飛び降り事件が！ 学園一金持ちで優しいアンドレが弟と可愛がるサンディの死の裏には、思わぬ「思いやり」が絡んでいた・・・・・・。シンが紅茶でみたものとは！？ イギリスのクリスマスや様々な種類の紅茶の話も楽しい、イギリス全寮制男子校の青春物語！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
55
この本はまだまだ続きそうな予感が。このままで終わったら「英国紅茶予言師」の名が泣きます。人の想いを汲み取って助言を与えるシン。なにも言わずに手を差し伸べてくれるエドワード。適格な紅茶を用意してくれるギル。そして金儲け上手だが、上辺上品・性格ワルのアンドレの義父。二巻は結構重い内容でしたが、ネガティブギルに明るさがでてきました2019/12/27
はつばあば
42
2019年読了後のレビューに負けないレビューはもう今の私には無理です。4年も過ぎているのだからこの続きがあってもいいはずなんですが・・ありませんでした。いい本なのに残念です2024/03/31
ダージリン
35
2巻が出て、とにかく嬉しいです！ 秀麗学院を思わせる文体や友情の熱さに、懐かしくもうるうるする感じで読み終えました(笑)。ギルがシンに感化されていて笑いましたが、シンを静かに支えられる存在になってきましたね。3巻も待ってます♪2018/08/30
シナモン
30
購入本。養護施設で育った日本人少年風森心(シン)が英国のエリート校「レイトン校」に奨学生として入学してからの物語のシリーズ2作目。シンは紅茶を飲むと3日くらい先までの人の運命が見えるという特殊能力を持っている。今回は少し悲しい物語だったがどこか暗い雰囲気がいかにもイギリスといった感じで良かった。シンの友達も名門校とあって貴族やお金持ちが多くその優雅な暮らしぶりを垣間見るのも興味深い。それになんといっても出てくる紅茶が美味しそうです。落ち着いた優しい一冊でした。続編出たら読みたいな。2019/03/26
なな
27
1巻目を読んで、好みのストーリーだったので、2巻目も手に取りました。シンの心の中のツッコミなど随所に笑える場面があるのですが、今回のメインテーマは重すぎました。アンドレにはシンをはじめ、周りの優しい仲間が今後は支えていくでしょう。幸せになってほしいです。桜の紅茶、美味しそうでした。この作品は紅茶をお供に読むとより楽しめます。シンに友達が増えてイギリス生活にも馴染んできて、希望のある結末で安心しました。続編も期待しちゃいます。2019/01/15
