ハヤカワ・ミステリ<br> 真夜中の太陽

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ハヤカワ・ミステリ
真夜中の太陽

  • 著者名:ジョーネスボ【著】/鈴木恵【訳】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 特価 ¥935(本体¥850)
  • 早川書房(2018/08発売)
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  • ISBN:9784150019341

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内容説明

夏の間は夜でも太陽が浮かぶ極北の地に、オスロから一人の男がやってくる。「ウルフ」と名乗る男は狩りをしに来たといい、狩猟を通じてサーミ族の人々と交流を深めていく。だが彼には秘めた過去が――。ノルウェー・ミステリ界の帝王が翻訳ミステリー大賞受賞作『その雪と血を』に続けて放つ、傑作ノワール第二弾

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

141
北欧の、ノルウェーの、その中でも北の端が舞台のハードボイルドだった。必要以上に使われない言葉が、妙に気が利いてきて、シビれる←古臭い言葉だけど、これ以上にぴったりな言葉もあらず。弱い殺し屋、実は根性のある殺し屋、肝のすわった女、宗教やムラの縛り、大きなナイフを身につけた男の子、察しのいい男の子、人を売るが筋の通ったオトコ、案外大きかったトナカイ、ここでも知られたフタバヤマ。あっという間に読めるが、中身の濃い北欧のミステリ。おすすめ。2018/10/03

藤月はな(灯れ松明の火)

94
訳ありのウルフはノルウェーの少数民族、サーミ族のいる集落に流れ着く。ストレンジャーとして警戒される中、鐘守のレアとクヌートと心を交わすが・・・。宗教と厳しい掟を課す生活、それ故に生まれる理不尽、それに心は屈しない女と英雄になりたくてもなれなかった男との仄かなロマンス。舞台は現代ですが、ノルウェー版西部劇のような趣です。『レヴェナント』みたいな場面もあります。だからこそ、フタバヤマという言葉が出てきた時は驚いた。しかし、ウルフは逃げ続けなければならない事実がまだ、ある事を想うとラストの一文は希望と言えない。2018/11/13

のぶ

87
さほど長くないながら、充実した内容のノワール小説だった。大金と銃を持った男、ウルフがノルウェーの北部、ノルウェーの北部。夏のあいだは真夜中でも陽が沈まない極北の地にやってくるところから物語は始まる。夏の間は真夜中でも陽が沈まない極北の地。この小説にはいくつかのキーワードがある。銃、教会、漁師、麻薬。それらをうまく紡ぎながら、ジョー・ネスボは、地味ながら味わいのあるストーリーを展開させている。「その雪と血を」の流れを汲んでいるというのも納得で、ノルウェーの描写も的確にされていて面白い一冊だった。2018/10/04

巨峰

85
前回と引き続いての結末とおもいきや意外。なんとなく丁寧に作られた西部劇のような感じもする。群れからはぐれたトナカイをうまくつかったなぁと。2019/10/13

ふう

85
「その雪と血を」に続く物語。読み進めるうちにスピードが加速され、ドキドキしながら一気に駆け抜けてしまいました。北の果ての光景が美しく、仲良くなった少年がかわいらしく、そして出会った男と女の交わすまなざしや言葉が熱く、最後のシーンはまるで映画を観ているようでした。説教師でありながら、神の教えに沿わない形になろうとも、娘の真の幸せを願った父親。約束を守り抜いた商売人の男。彼らを動かしたのは聖書の言葉ではなく、先住民族サーミ人の素朴な良心と知恵ですね。物語の続きに幸せが待っているのか、ちょっと不安は残りますが。2019/02/19

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