内容説明
日本を代表する比較宗教学者 町田宗鳳氏が、異界という日本人特有の精神風土や自然と交流することで得る癒し、及び、心を育む効用について、宗教学、比較文明論、生命倫理学をもとに解き明かす。
パワースポットの最深部には、異界への扉があり、自然の奥深くには日常とかけ離れた異界がある。
縄文以来、日本列島の住人は自然の霊力を崇め、自然に育まれて生きてきた。異界の扉から、非日常的な日本人古来の精神世界を探訪し、現代をより良く生きる力を探る。
霊山、巨石、森、滝、洞窟、古墳、全国の異界への扉をめぐり、霊界と交流、世界でも類を見ない日本人のユニークな宗教観の本質を追究。
第一章 山の記憶
第二章 岩の記憶
第三章 洞窟の記憶
第四章 水の記憶
第五章 火の記憶
第六章 神社の記憶
第七章 古寺の記憶
第八章 前世の記憶
第九章 異界から来た男
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
10
町田氏の「個人的真実」が書かれた面白い本ですが、著者自身も「フィクション」だと思って読んだ方がいいかもしれないと仰っています(笑)。異界からの声、死者の声が聞こえたという話がたくさん出てきますし、前世の話も出てきますから…(著者は平資盛の生まれ変わりだそうです)。残念ながら私にはそのような声は聞こえませんが、「異界」そのものは存在するのだろうなと考えています。ところで、著者はこれまでに何度も死にかけるほどの危難に遭遇しながら生き延びてきたので運が良かったと思っているそうですが、ものは捉えようですね(笑)2021/01/22
友川サイコー
4
思い込みの激しい著者だろうと思う。2021/01/27
田中峰和
3
山と渓谷社が出版したトンデモ本。信じる信じないは読者次第だが、よくも250頁以上も書いたものだ。オーラの泉が批判され、美輪・江原コンビもさすがにテレビで前世の話はしなくなった、出版界ではそのあたりが緩い。パワースポットとか異界探訪の言葉が読者を惹きつけるのかも知れないが、嘘はよくない。そもそも30代半ばで雲水を辞めて以降の略歴は真実なのか。なぜかショーンKを連想させるその高学歴の履歴が疑わしい。ウィキペディアでも、出典が全くないことを危惧している。神や霊界からのお告げは全てパートナーの巫女のものらしい。2018/10/10
バーベナ
2
著者の本のなかでもこの一冊はとても好き。過酷な場所なのに、ワクワクする雰囲気が感じられる写真も含めて飽きない。20年間禅寺で修行されて突然ド~ンと世界に飛び出したお坊さん。スピリチュアルに傾倒するのは幼いこと。日々の暮らしから逃避するためのものでない。と、足元を固めることの尊さをキチンと表明しているのも良いなと思う。御殿場のありがとう寺に行く前に読むと、見えない世界のガイドブックとなって凄く楽しい。たまにはそうやって違う世界と遊ぶのもいいなと思う。2022/06/30
あき
1
夏は怪談!と思って読み始めたが、怪談じゃなくてスピリチュアルの方だった。なかなかに荒唐無稽な内容で、ノストラダムスの大予言とか雑誌「ムー」とかが好きな人なら合うかも。2022/07/02