内容説明
なぎら健壱氏から「酒飲まれ」と呼ばれる『酒とつまみ』創刊編集長の半生記。高校の頃ウイスキーで酒に目覚め、やがてとことん飲むようになった著者はバーの魅力に取りつかれ、中島らもや高田渡などの個性溢れる人物と出会う。忘れられない人との出会い、大人の飲みの面白さがいきいきと伝わる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
33
ホッピーマラソンの大竹さんの書き下ろし自伝エッセイ。あら!年齢も育った場所も近いでないの! 高校生の頃友だちんちでソルティドッグ作って飲んだよなーとか、大学生のときはトリスかホワイトだよなーとか、酒エピソードがいちいち懐かしーわ。マラソン当時の舞台裏も載ってて楽しめた。2011年に出たこの文庫、今でもまだ毎晩こんくらい飲んでるのかなあ? 肝臓が心配だ…2017/11/29
ステビア
15
酒飲みの半生。さらりと読めた。飲みに行きたくなる。2016/11/11
きゅー
7
ひたすら酒を呑み、酒に呑まれた著者の半世紀。滅法おもしろく読ませてもらった。このお方は若い頃にウィスキーにハマっていたらしく、その様子がなんとも美味そうに書いてあるものだから、生まれて初めてウィスキーを購入して自宅で飲んでみることにした。夜も更けた時間にウィスキーを呑みながら音楽を聞き、本を読む。あまりに至福の時間なものだからついつい酒は進み、寝る時間も遅くなる。大変なのは次の日の朝。猛烈に反省するのだが、また夜になると同じように深酒をしてしまったのが今週。今日は金曜日なので、今夜こそ思う存分楽しみたい。2018/09/28
らっしぃ
7
自伝的エッセイ。ありそうな昭和の子供時代や鬱屈した青年期を経て、今に至るまで、傍らには酒があって…。自分は下戸だけれど、酒を介したコミュニケーションに改めて興味深さを感じました。著者のような「酒呑まれ」とは、一席設けてみたいものです。2014/06/01
ふらんそわ
7
酒は呑んでも飲まれるなと言われますが、この本を読むと、呑まれるのもいいじゃないかと思えてしまいます。酒の入ったグラスから手を離さない酒豪…さてなぜか。手を離した瞬間に酔いがさめてしまう。なんて超人伝が散りばめられているのも面白かった。2013/04/22