万能コンピュータ - ライプニッツからチューリングへの道すじ

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万能コンピュータ - ライプニッツからチューリングへの道すじ

  • ISBN:9784764904712

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内容説明

コンピュータ前史  ライプニッツからチューリングに至る数理論理学の系譜は,コンピュータの理論的バックボーンを形成しAIの登場までも予見している。代数の記号表現を通じて人間の思考の範囲すべてを包括するような記号体系の構築に献身したロジシャンたちの苦闘を,時代背景を取り込みながら解説する。さらに本書を構成する7人のロジシャンたちを,豊富なエピソードをもとにその人となりを描写する。  また,本文に取り込むと冗長になりすぎる数学的解説は,原註に取り込むことで半独立的な構成としている。  比較的平易に書かれているので,コンピュータロジックの成り立ちに関心のある高校生以上の読者や,人工知能のロジックの成り立ちに関心のある読者にも必携の書である。 (317文字)

目次

第1章 ライプニッツの夢
第2章 論理を代数に変換したブール
第3章 フレーゲ:画期的達成から絶望へ
第4章 無限を巡り歩いたカントル
第5章 ヒルベルトの救済プログラム
第6章 ヒルベルトの計画を転覆させたゲーデル
第7章 汎用計算機を構想したチューリング
第8章 万能計算機の現実化
第9章 ライプニッツの夢を超えて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ide_an

3
チューリングに至るまでの数学史・論理学史をまとめた本。 著者自身がチャーチの弟子であり、プリンストン高等研究所で実際にゲーデルらと会ってたりフォン・ノイマンのIASマシンに触れてたりと、生き字引感がすごい。 ロジコミックス( https://bookmeter.com/books/9786461 )の後に読んだので、このシーンはこのことだったのか、というのが分かってよかった。2019/09/04

富士獣

2
ライプニッツからチューリングまでの理論計算機科学前史。著者はチャーチの下で博士号取って教授で、学術的内容が正確だし自分の目で見たエピソードも盛り込まれていて価値が高い。 「…その発展が何を導くかを小賢しく予測することの無益さを強調している。…科学者たちに…支援を供給する側の人たちは、すぐ目に見える結果が出るように彼らを仕向けることを、あまりにもしばしば試みる。こうしたやり方は短期的に見ても無益なことを引き起こしがちなだけでなく…未来に対する不公正を行うことにもなりかねないのである(終)」2021/10/28

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