岩波科学ライブラリー<br> なぜ蚊は人を襲うのか

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍
  • Reader

岩波科学ライブラリー
なぜ蚊は人を襲うのか

  • 著者名:嘉糠洋陸
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 岩波書店(2018/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000296519

ファイル: /

内容説明

オスと交配したメス蚊だけがまさに人を襲うバンパイアと化し,ときに恐るべき病原体を人の体内に注入.吸血された人を《患者》というものに変えてしまう.アフリカの大地で巨大蚊柱と格闘し,アマゾンでは牛に群がる蚊を追う.かたや研究室で万単位の蚊を飼育.そんな著者だからこそ語れる蚊の知られざる奇妙な生態の数々.

目次

目  次
   はじめに

 1 その蚊、危険につき
   ◆コラム フィラリアと西郷隆盛
 2 蚊なりのイキカタ
   ◆コラム 結婚の若年齢化?
 3 標的を発見!
   ◆コラム 迷惑なタッグ
 4 蚊が血を吸うわけ
   ◆コラム 寺田寅彦と蚊
 5 病気の運び屋として
   ◆コラム 蚊の役割の最終証明
 6 蚊との戦いか、共存か
   ◆コラム 邪魔立てをするもの
   あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

82
蚊のシーズンは去ろうとしているがこれは面白い。蚊を研究している著者の苗字(かぬか)にもう、かという文字がふたつも入っている。^^蚊が媒介する感染症デング熱やマラリアは世界中で見るといまだに感染者が多いようだ。。蚊の習性や生態について。なかでも「蚊が血を吸うわけ」という章ではどのようにして血を吸うのか、痒みの正体が興味深く読むことができた。血液型で刺される事が多いのか、吸血の仕組みなど全体を通して生物学や科学書にありがちな専門用語と独特な文章はなく平易でわかりやすく書かれている。2016/10/01

calaf

17
蚊の生態、そして蚊の媒体する病原体による病気、それらを研究する著者の研究紹介。非常に重要な研究とは思う。そしてこういう人がいるから、だんだんと世の中住みやすくなってきているのだとは思う。でも...個人的にはあまり近寄りたくない...という感じ (^^;;;2017/09/07

DEE

10
蚊を愛する著者が、蚊についてとても分かりやすく解説してくれている。 二酸化炭素、匂い、温度が蚊が認識するポイントらしい。 また蚊に刺されすぎるとIgG抗体ができ痒みを感じなくなる。もちろん痒みは人体への信号でもあるのでなければいいというものではないが、興味深い話である。2019/11/20

shiaruvy

5
【2016.07.14 初版】 またひとつ賢くなった。 忘れなければ...であるけど。2017/08/25

乱読家 護る会支持!

5
デング熱、マラリア、フィラリアなど、ウイルスを一刺しで人体に入れていく蚊さん。蚊さんのセックスは正常位。交配により吸血欲求が高まるメスの蚊さん。吸血行動のトリガーは、二酸化炭素、汗の匂い、熱。実験結果で羽話把はO型の人は蚊さんから狙われやすいが、理由はまだ未解明。緯度が高くなるほど、蚊の集中攻撃が激しくなり、子鹿は貧血で死ぬ。痒みは一種のアレルギー反応。被吸血回数が多いとアレルギー反応が消える。。。あ、タイトルの問いの答えは、「交配後のメスが、卵の数を増やすため」のようです。2016/12/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11103871
  • ご注意事項