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内容説明
維新の功臣大久保利通を父に生まれた伸顕は、少年時アメリカに学び、長じてヨーロッパに使し、のち大臣、重臣として近代日本そのものの生涯を送った。政治・外交の表裏にわたる貴重な証言。上巻は幼年時代よりイタリア駐在、ウィーン勤務まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バイオ燃料
2
大久保利通の次男で、吉田茂は娘婿、麻生太郎は曾孫と家系が凄いことと、パリ講話会議に出席してたことしか知らなかった。しかし、明治維新前に生まれ、第二次大戦後まで存命だった彼の語る日本の歩みは他の偉人とは違う重みを感じた。特にウィーン在勤時の欧米諸国やオスマントルコとの折衝や、日露戦争の各国での受け止め方や経緯など、日本史の裏話として読むにとても興味深く、当時を生きた人物ならではの語りがこの本の魅力であると感じた。2018/12/13
massda
2
大久保利通の息子で麻生財務相のひいおじいさんに当たる方が語る明治維新から日露戦争勝利まで。西郷さんと西南戦争の裏事情とか、さらっと山陽線が開通したりとか、日露戦争で日本が勝って盛り上がりすぎるポーランドとか、すごい面白いエピソードが満載でした。2018/07/31