MFコミックス ジーンシリーズ 美少年戯譚 二

著者名：かぐらひより【著者】

KADOKAWA（2018/06発売）

• ISBN：9784040699028

内容説明

花魁たちは、恋獄に燃える――。
一夜の夢を売る遊郭「月がくれ」ので特に人気の男花魁・光桜は、どんな客にも決して躰を許さない。
客として現れたのは幼馴染みの華乃絵だったが、媚薬を使われて自由を奪われる。
さらに、「薬売りの女」と壱助が接触し、光桜が隠してきた秘密が明かされて――？
虚偽の廓で誓いを守る、男花魁達の花舞台、ついに完結！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[高宮朱雀]

前回が気になる終わり方だったので、もっと突っ込んだ話になるかと思いきや、途中から駆け足過ぎるストーリー展開に終始し、拍子抜けするというより、どこか消化不良の残る読後感。男女の絡みも少なければ、男性同士の絡みも多くないだけに、新手のBL作品だなと。 光桜の目線から壱助の目線で語られるラストの後日談が切ない。光射す場所か…普通という定義が如何に難しいか分かる。自由という言葉に私は寧ろ、見えない壁のようなものを感じている。自由という呼び名の檻、それこそ束縛だと。

2018/08/05