ブルーバックス<br> 「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで

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ブルーバックス
「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで

  • 著者名:国立がん研究センター研究所【編】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 講談社(2018/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065120934

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内容説明

いまや日本人の2人に1人が一生に一度はがんにかかり、年間100万人以上が新たにがんを発症する時代。高齢化に伴い、今後も患者は増加すると予測されるが、現時点ではがんを根治する治療法は見つかっていない。しかし、ゲノム医療の急速な進展で、「がん根治」の手がかりが見えてきた。世界トップレベルの研究者たちが語ったがん研究の最前線

目次

第1章 がんとは何か?
第2章 どうして生じるか?
第3章 がんがしぶとく活きる術
第4章 がんと老化の複雑な関係
第5章 再発と転移
第6章 がんを見つける、見極める
第7章 予防できるのか?
第8章 ゲノムが拓く新しいがん医療

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

81
国立がん研究センターという日本を代表するがんの研究所が編纂した本ですから、がんの最近の研究の状況、成果が幅広く書かれています。これを読むと、がん治療、早期発見の進歩に安心し、さらなる進歩に大いに期待を抱けます。大半は細胞レベルでのがんの解説ですが、文章は平易で専門家でなくても分かりやすいです。最後の予防の章は、細胞レベルではなく普段の生活における予防法で、専門家でもない私でもすぐに実践できるものとなっています。キーは、禁煙、節酒、食生活(塩分、野菜果物)、運動、体重です。2019/02/02

まーくん

74
近年の統計では日本人2人に1人は癌に罹るらしい。また、年齢とともに癌になる確率は上がるらしい。(理由も説明されている。)気が弱いので、癌になってから読む勇気がない。今のうちに読んでおこうと思った。”がん研”がその研究の最先端を解説しているようで勉強になる。遺伝子変異や免疫抑制など詳細にも及んでおり、門外漢にはなかなか難しいが、”そこはそうゆこと”として読んでいくと全体として理解できないことはない。生命体の本質として癌は避けられないが、寿命が尽きるまで癌にならない、あるいは再発しなければ良しということかな?2019/07/30

Cambel

30
パラパラとひと通り読む。がんの治療は多岐に渡るけれど、この本は最後の章で、国立がん研究センターが独自に開発して治験に取組んでいる核酸医薬の紹介がある。たぶん、一般の読者がその治療を理解できるように、がんがなぜできるのか?という基本的知識を説明しながら進んでいく。もちろん一般的な治療にも言及しているので患者さんには身近な話題となる部分もある。分子細胞生物学の素地がないと難しいけど。だから、ノーベル賞の本庶佑先生に関係する抗がん剤オプジーボとかキイトルーダのことは書かれていない。2018/10/20

カレー好き

28
二人に一人はガンになる時代。遺伝性疾患と思いきや環境要因が大きいという。誰もがガンになるということ。これだけ超高齢化な国は日本だけなのだから、ガンにならない人となる人の選別はビックデータとして今後のガン治療や予防に役立ててほしい。100歳以上の長寿の特徴として①染色体の先端部テロメアが長い②炎症反応が低く抑えられている。まずはストレスレスな生活を。抗体医薬の進歩でガンを撲滅する時代は近い将来くる。☆4つ2019/12/08

seki

25
がんの生成メカニズム、治療法の発展の歴史がよく分かる一冊。文系の自分でも、わかりやすかった。がんとは、すなわち遺伝子レベルの異常。同じ遺伝子でも、健康な組織とそうでない組織で、働き方が違うという。これでは、完璧な治療法がなかなか見つからないというのも頷ける。平均寿命が伸びるにつれ、がん患者も増えたが、関係者の努力で救える命も増えつつある。がんは早期発見が大切。自分や周りの人達の健康も大切にしていきたい。2023/01/12

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