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内容説明
藤原純友、松浦党、倭寇、村上水軍。海に囲まれた日本列島は、古来、「海賊」と呼ばれる人びとの活動の舞台だった。様々な地域で活躍した様々な「海賊」たちの存在を通して日本の歴史を読み直す、ユニークな日本史の試み。
目次
はじめに 回族とは何か
序章 海賊との遭遇
第1章 藤原純友の実像
第2章 松浦党と倭寇
第3章 熊野海賊と南朝の海上ネットワーク
第4章 戦国大名と海賊 西国と東国
終章 海賊の時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
35
日本の海賊の歴史を史料を使って丁寧に考察した内容。天慶の乱で有名な藤原純友の乱から江戸時代に至るまで。いわゆる瀬取りや通行料徴収、人さらいなど国の法が及ばない範囲で脱法行為をおこなう「海賊」は西日本がほぼ中心のようである。九鬼水軍や北条水軍はもはや海賊行為はおこなっていないが、海賊出身者もいたために海賊と呼ばれていたようだ。また倭寇と村上水軍とのかかわりは薄いようだ。前期倭寇、後期倭寇はまた様相が異なるし、日本人、中国人という概念がなかった昔は辺境人が自由に徒党を組んでいたようだ。2018/11/13
活字の旅遊人
31
和田竜『村上海賊の娘』が流行ってからの出版だが、この視点も非常に重要だ。そもそも日本史における「海賊」とは? という問いかけから、水軍・水運に関する事柄を地域と時代とで概観していく。本願寺の件もそうだけど、どうしても陸戦を中心に見てしまうんだよね。北条・武田の水軍というのもそりゃああったはずで、そのあたりを知れただけでも良かった。瀬戸内の水軍はある程度有名になったと思うが、こうやってまとめていただくと理解が深まる。以前より北前船に興味があるのだけど、当然それとも繋がる。水運史についてはこの先も勉強したい。2023/12/13
みこ
20
坂本龍馬がなぜ人気があるのかといえば、司馬氏の小説のお蔭と言ってしまうと元も子もないが、その生き様が大海原を駆け巡るが如くであったからだろう。それは今最も売れている漫画についても言える。国土を海に囲まれた日本人にとって、いや地表の7割を海が占めるこの星の住民にとって海を自在に駆け巡ることには壮大なロマンを感じる。倭寇をのぞく本書の登場人物たちが海「賊」と呼ばれながらも同時にヒーローイズムを感じさせるのはそういうことかもしれない。2018/08/27
Koichiro Minematsu
19
まさに日本の海賊の研究書。海賊は「いわゆる海賊」というイメージがつきすぎている感があるが、本著で述べられている4つのタイプの海賊は、歴史的展開とともに家族や仲間を想い、戦い、生きてきた「生」がある。瀬戸内海に行ってみたくなった。あっ、もう一度「村上海賊の娘」も読みたくなった。2018/10/08
fseigojp
17
村上海賊の娘がなかなか進まないので背景知識を2018/08/03
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