内容説明
『望んだ物が何でも手に入る』不思議な館に囚われた12人の男女に襲い来る惨劇。何者かの凶刃によって、一人、また一人と増えていく犠牲者。犯人は誰なのか。事件の真相は? 【究極の飽和状態】が生み出す、惨劇と絆の物語『飽食の館』下巻。過去の館での出来事を描く『エピソード0』、犯人サイドの視点で描く短編『リバース・エッジ』も収録。超人気サスペンス・ホラーゲーム、待望の小説化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキナ
11
殺人事件が起きる毎に謎の洋館から脱出しなければならないと考えるレミ。それでも帰りたくないと思う者は新たに事件を巻き起こす。真犯人はともかくそのトリックはかなりぶっ飛んだ物。そもそもの「願えば何でも出てくる洋館」というものを許容出来なければ許せないレベルだとは思う。トリック云々ではなく、不気味な洋館のサイコホラーを楽しむ物かな。アプリの2であるエピソード0も収録。こちらは最初から崩壊していて、だからこそ冴木さんは次のループで必死になったのがわかるお話。また続きを読みたいなぁ。2018/03/18
ABCorange
8
下巻も読了。犯人は意外だった。ミステリとは言い難いが、こういう手法もあるのかと驚いた。思い込みの強制力と、それを振り切る想像力の戦い。歳をとるほど、強制力が強くなるのは容易に想像出来る。尊厳、誇り、人としての理性。崩壊するのは呆気ないとよく言われるが、それも人によるのだろう。2020/03/20
kirina - 深紅の呂旗
6
本当にいい話だった。まさかこの話がハッピーエンドだとは思わなかった(笑)。犯人は、本当に意外な人物だった。僕には全く予想できなかった(館の秘密を知らなければ予想出来ないのだか)。確かに、ルカくんと他の人物の殺され方が違っていたことと、作者がそれに言及していることから、何かがあるとは思っていたが、まさかルカくんが自分の死を偽装していたなんて.........。素直に驚いた。でも、何よりも気に入ったのが、結末がほぼ完全なハッピーエンドだったことだ。殺し合いの話でもハッピーエンドが作れるのだなと感じた。2018/08/27
ロック
4
望んだ物が何でも手に入る館で唐突に起こった殺人事件。犯人は11人の同居人なのか、それとも新たに13人目が現れたのか、止まる事のない殺人と壊れ行く人間関係が妙にリアルでした。「望んだ物が何でも…」という部分を考えると次々とトリックが過ってしまって犯人はやっぱり…となってしまうのですが、犯人の動機は意外とバカに出来ない。人間誰しも一度は考えたことがあるんじゃないだろうかという思いが、取り返しの付かない行動と、止まる事の出来ない衝動を生んでしまう悲劇的な物でしたが、一応ハッピーエンドなので読んで良かったです。2022/11/09
CCC
4
上巻の事件がはじまるまでが長く、ちょっとこれはどうなのかと思っていたけれど、事件がはじまってからは期待していた内容で安心した。館でバタバタ人が死ぬやつです。他の類似作品に比べると、登場人物がややナイーブなのが特徴かも。ラストはなかなか後味よし。別視点や前日譚のオマケも余韻を殺すことなくしっかりと話を補完している。2020/02/09
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