内容説明
戦争に向かう内閣から終戦処理、「戦後政治」を経て平成の内閣へ。歴代総理はどんな家に生まれ育ち、どんな縁組をしてきたのか。詳細家系図と、圧巻の、総理の関係者1200人以上のプロフィール掲載。昭和から平成までの47人の総理大臣は、いかなる人物がなったのか。その人物は、どのような家に生まれ、どのような教育を受け、どのようにして政治に関わるのようになったのか。その背後には、「家」がどのように関わってくるのか。戦争に向かい、また終結に向かった陸軍・海軍出身の総理。戦後の新しい日本国憲法下で誕生した社会主義政党の総理。戦後の官僚あがりの総理。平成に入ってから多く誕生した、さまざまな政党の総理。およそ、出自によって、つながりをつくる業界が違う。財界と大きなつながりを作る者、有能な官僚とつながる者、あるいはそうした気配が一切ない者。また、住む家を見ると、軍人の精神論を体現したような清貧な者、財界がバックアップした豪奢な邸宅に住む者、マンション住まいの者。「家系図」と「お屋敷」を丹念に見ていくと、総理の人となりが如実に表れる。意外な人脈も見て取れる。そんな、歴代総理の関係者個々人の細かなプロフィールは、『明治・大正篇』の倍以上の1200人以上を掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緑のたぬき
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お屋敷と言うより、昭和平成の総理、有力者近辺の家系図本。昭和まで読了。総理近辺の親戚は薩長熊本、佐賀藩の士族階級出身が多い印象、有力士族の子孫が東大、京大、慶大あたり出て(地帝はほぼいない)政治家、実業家になり、皇族、三菱財閥子弟と結婚し、最後は大手企業の理事、役員多い。明治維新以降、南方勢力に乗っ取られてる感がある。弱小藩出身者が少ない。有力者同士でこれだけ婚姻関係結んでると、上位層はみんな親戚とかになってそう。上級国民とはこういう人らの子孫のことなのか。2023/07/15
hitotak
1
昭和時代や、平成の2世3世総理の家系図は閨閥あり、社会的地位の高い親族ありで書ききれない位繁栄している。逆に革新政党出身者の家系図はあっさり、シンプル。こんなにたくさん家系図を見たことなかったけどなかなか興味深く、じっくり眺めた。歴代総理の政治的業績よりも人となりや親きょうだいの紹介が充実していて、田中角栄はリポDが好きで1日5本飲んでたとか、竹下登はマルクスかぶれで娘にまる子と命名した(しかも○子と届出、却下される)とか、面白エピソードも色々載っていて楽しかった。2017/10/09
あきこ
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かなり興味深い。明治維新のころからの政治家と財界、官僚のつながりがよくわかる。東大を出て官僚、そして政治家、政治家または財界の大物から嫁をもらう。コネと財力を得て権力につながる様子がよくわかる。それを手にする実力ももちろん持ち合わせていたのだろう。最近の二世議員はどうなのか?生まれながらにコネと財力はあるものの胆力はどうかな。お屋敷も見られるものなら見てみたい。2017/10/06