出版社内容情報
仮面を考えることは顔(表情)を考えることであり、人間とは何かを考えることである。コロナ禍のなかで溢れ返ったマスク体験、日本の伝統芸能における能面の意味論、マンガにおける覆面の表現などから多角的に、マスクを通して今という時代を考える。
内容説明
仮面を考えることは顔の表れを考えることであり、人間とは何かを考えることである。コロナ禍のなかで溢れかえったマスク体験、日本の伝統芸能における能面(オモテ)の意味論、哲学における仮面と素顔・ペルソナの問題、マンガやドラマにおける覆面の表現などから、記号としての仮面/マスクをとおして見えてくる「いま」という時代を多面的に考える。また、生成AIや大規模言語モデルと相まって今話題の「記号創発システム論」を推進する谷口忠大氏に研究の現在と展望を語っていただいた。
目次
第1部 能面を解題する(ディスカッション 能面と中間表情をめぐって;ディスカッションを終えて―「離見の見」)
第2部 仮面と顔、その温故知新(マスクの記号論―仮面、覆面、猿轡;廣松渉の表情論再考;仮面の問い、再び―過去と未来の「中間」に立つ)
第3部 ポピュラーカルチャーの「仮面性」(拡散する顔と過剰化する表情―マンガ/TVドラマ論からのアプローチ;夏目房之介「マンガの概念と「記号」表現」;「模写」と「顔」―夏目房之助「マンガの概念と「記号」表現」へのコメント;テレビドラマとマスクー『俺の家の話』を中心に;仮面と声―口と声との不一致がもたらすもの)
第4部 ロボティクスと心―情報技術・システム論からのアプローチ(導入 仮面と解釈、そしてAI・ロボットからの視点;記号創発ロボティクスと集合的予測符号化―セミオーシスへの構成論的アプローチ;パース思想とAI・ロボティクスーマルチスピーシーズ記号創発システムの構想;セッションをふりかえって 学際的コミュニケーションの創発―他者をいかに認識するか;おわりに 記号を論じる「場=トポス」について)
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