「家系図」と「お屋敷」で読み解く歴代総理大臣 明治・大正篇

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「家系図」と「お屋敷」で読み解く歴代総理大臣 明治・大正篇

  • 著者名:竹内正浩
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • 実業之日本社(2018/06発売)
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  • ISBN:9784408456393

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内容説明

明治18年(1885)12月、第一次伊藤博文内閣成立。まだ憲法もなく、あらゆることが過渡期にあったこの時代。総理大臣にはいかなる人物がなったのか。その人物は、どのような家に生まれ、どのような教育を受け、どのようにして政治に関わるのようになったのか。その背後には、「家」がどのように関わってくるのか。妾宅を設けることが不自然ではなかった時代。「家督の相続」が非常に重んじられた時代。自分の子女を有力者や資産家またはその子女と縁組みさせることで、閨閥を築くことが当然だった時代。女性にとっては、相手の顔も見たことがないまま結婚して家に入ることがあった時代。爵位があり、身分制度があった時代。伊藤博文から若槻禮次郎までの15人の、そんな時代の家系図を見ると、個々人によってその表情が大きく異なる。自分の子供の数を即座に答えられず、子女の年齢差は40を超える松方正義。五度の結婚をした桂太郎。家訓で正式な妻を持たなかった西園寺公望。多くの総理大臣は複数回の結婚をし、複数の女性と子をなしているが、明治初期では非常に珍しい恋愛結婚で、妻一筋だった山本権兵衛。生まれた男子は3人とも夭逝し、甥を養子とした山縣有朋。家系図からは、閨閥という視点だけでなく、総理大臣の、あまりに人間くさい面と、その時代の家族観も見えてくる。また、賞典禄を手にして数千坪もの広大な屋敷をいまの都心に構え、移転を繰り返し、別荘を多数所有した伊藤や山縣のような人物もいれば、官舎暮らしを当然としたためか、比較的質素な(それでも現在から見れば非常に大きな「お屋敷」の)軍人あがりの山本権兵衛や加藤友三郎もいる。そうした、「家」で総理大臣たちを見て行くと、また新たな表情が浮かび上がる。未成熟だった政治システムを泳いだ明治・大正期の総理大臣たち。その背後にどんな家族がいたか。系図とお屋敷の変遷ともに、個々人の細かなプロフィールも500人以上解説し、総理大臣たちに迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

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ゲスニックマガジンの西条かと思うほど(ごめん判りにくい喩えで)下衆いテーマの本です。明治大正期に国政の中心にいた人たち、時代がそうだったのかそういう階層の人たちなのか、女性関係が豪華(?)だったようです。住まいも、さすがに庶民とはだいぶ違ってます。それぞれ実力者達の、住んだ家の場所、親戚関係(家系図)、それに生い立ちや交友関係などが克明に調べあげられて、その行跡とともに紹介されています。巻末に年表やお屋敷マップもつけられ、物見好き読者に便宜を計っています。だけではなくこの時代の歴史の勉強にもなる本でした。2017/12/23

緑のたぬき

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明治、大正総理の屋敷と家系について。薩長出身者が広大な土地に屋敷を建て、妾、娼妓を囲う話が多い。。ほぼ薩長、財閥の血筋ばかり。生存能力が高いのか、権力者は愛人多く、子孫も無駄に多いので、家系図がやたら太い。これらの子孫も華族やら、要職につく。明治以降、日本は実質、薩長ランドに。暗殺された総理の家系図は細い。2023/07/20

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