新潮文庫<br> 林檎の樹(新潮文庫)

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新潮文庫
林檎の樹(新潮文庫)

  • 著者名:ゴールズワージー【著】/法村里絵【訳】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 新潮社(2018/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 120pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784102088036

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内容説明

徒歩旅行の途中、果樹園のある農場に宿を求めたロンドンの学生アシャースト。彼はそこに暮らす可憐な少女、ミーガンに心を奪われる。月の夜、白い花を咲かせる林檎の樹の下でお互いの愛を確かめ合った二人は、結婚の約束をする。だが旅立ちの準備で町へ出たアシャーストを待っていた運命は――。自然の美と神秘、恋の陶酔と歓び、そして青春の残酷さが流麗な文章で綴られる永遠のラブストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

75
神秘的で美しい野性の乙女ミーガンにひかれながらも、冷静な心の中ではその恋が長続きするものではないことをちゃんと知っている上流階級のインテリ青年アシャースト。本心は自らの階級からはみ出すつもりなどなく、でも野性味溢れた娘とのロマンチックな体験もしてみたい。そういった上流階級の男の身勝手さは、かなわなかった恋を懐かしむ。2019/10/29

ω

56
回想に入った瞬間、おおよそのストーリーを察してしまった😲‼️それでもこの自然描写及び心理描写は十分に感動できる🍎🍎🍎🌳🌳🌳2022/05/20

キムチ

50
りんご⇒林檎と表示するだけで、ある特殊な感情が沸き上がる。この本を読むと尚更。筆者は、英国・上流階級・弁護士資格を持ちつつ、各地放浪の旅に出た紳士。ノーベル賞作家でもあるだけに、読むだけで上質の雰囲気を食せた。かといって現実に戻って、咀嚼できるかというとNO.ほぼ100年前の情景を舞台にした作品に現れる表現のなんと美しい事。ストーリーは別のものにして、それを味わう類の逸品かと思わされる~眩いばかりのキンポウゲと金茶色の花をつけたオーク?スコットランドの子爵の庭園を散策できたときにそんな空気吸った記憶が☆2018/03/14

もぐもぐ

49
絲山秋子さんの「御社のチャラ男」に出てきて懐かしくなり再読。大学を卒業したての青年アシャーストは、旅の途中で出会った牧場で働く純朴で可憐なミーガンと恋に落ち、結婚の約束をするが、、、あまりの身勝手さにヘコむけど、これは当時のイギリスの階級社会が背景にあるのだろうか。特にアシャーストが街でミーガンの服を見立てるシーンとか何だかなぁ、な。情景描写は美しいけど許さん。2023/12/26

みっぴー

48
ボーイミーツガール。ただそれだけですが、構成のシンプルさゆえに残酷さが際立つ。旅行中の青年アシャーストが、立ち寄った宿屋の娘ミーガンに一目惚れ。結婚の約束までするが、、、。ん、でも、アシャーストの気持ち、分かるよ。物事には流れとかタイミング、勢いというものがある。世間では電撃結婚がなんだか軽卒みたいな風潮があるけど、勢いに任せることや、流れに身を委ねることの何が問題なのだろう?長考して失敗よりよほど効率的。ミーガンは純粋すぎた。2018/07/22

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