富士見L文庫<br> 八雲京語り 宮廷に鈴の音ひびく

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富士見L文庫
八雲京語り 宮廷に鈴の音ひびく

  • ISBN:9784040727509

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内容説明

武士最強の娘・雲雀に持ち上がった突然の縁談。それは公家との和睦を示す東宮との縁組みだった。武家を継ぐつもりだった雲雀は大いに不満。さらに相手は一年限りのお飾り東宮、しかも自分より十も年下の少年で――?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

90
男勝りで方言丸出し、伝法で生きの良いヒロイン雲雀にまず引っ張られ、ポンポンポンっとテンポよく展開するから作品世界にすぐ入り込めた。政略結婚で夫になった鈴鳴は、十も年下の正反対な性格。噛み合わないなりに力を合わせて、難関を突破しようとする様は健気だし、時に可笑しく、そして痛快。努力したからといって大勝利!ってわけにはなかなかいかんけど、そのぶん人は何かを得て成長するんだよ。といったお話なので読後感も爽快。和風ファンタジーならではの仕掛けも豊富で楽しめる。雲雀と鈴鳴のその後も見たいのでできればシリーズ化希望。2018/07/09

ぐっち

39
平安時代風の世界で、武士の娘・雲雀と、10歳年下の東宮・鈴鳴が政略結婚。いろいろ引っかかるところもありますが、男前な雲雀と今後が楽しみな鈴鳴の年の差ラブはは楽しかったです。あと女房の小未苗が好き。シリーズ化したら読むかも。2018/10/27

よっち

36
対立を続けてきた公家との和睦を目指すため、武士最強の娘・雲雀に持ち上がった縁談。しかしそれは時間稼ぎでしかなくて、父に騙されて十も年下の一年限りのお飾り東宮・鈴鳴に嫁がされてしまう物語。このままでは終われない彼女が鈴鳴と組んで逆転を目指す展開で、そんな彼女たちの前に立ちはだかる親王・暮明と妻・鎬雨、そして暗躍する陰陽師・雅親。だいぶ分の悪い状況からのスタートでしたが、暮明に引け目を感じながらも姉さん女房・雲雀の期待に応えるべく鈴鳴がかなり頑張ったりで、ここからどう逆転していくのか面白くなっていきそうです。2018/06/15

さや

35
★★★★★鬼姫の異名を持つ武芸に優れた雲雀の結婚相手は十も年下の公家の鈴鳴でー…。主役が予想外の方言全開でビックリ。お気に入りは鈴鳴。子供扱いを嫌がり、「僕はお前の夫だぞ」と主張し、強い男になろうと鍛練に励む。そんな彼を応援していたら読む手が止まらなかった。彼の妻は快活豪胆な男気溢れた姫で、自分より強い男を求めてるから道はなかなか険しそう。鈴鳴が雲雀も認める男になり、真実の夫婦になるまでを見届けたい。『自分で自分を傷つけるより、誰かから傷つけられた方がずっと平気』女房の小未苗が放ったこの言葉が心に残る。2018/08/31

ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪

35
初・富士見Ⅼ文庫♪初読み作家でもある。平安時代みたいなライトノベル。冒頭がと主人公の方言になかなかなれなかったが、読み進めると慣れた。展開が早い。続編出すなら新しい人物がいるなぁ。2018/07/04

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