集英社インターナショナル<br> アティカス、冒険と人生をくれた犬

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集英社インターナショナル
アティカス、冒険と人生をくれた犬

  • ISBN:9784797673463

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内容説明

アメリカ東部、ニューベリーポート。ひとりで新聞を発行する著者トムは、独身の太った中年男だ。ひょんなことから犬を飼い、初めて念願の家族を得る。ミニチュア・シュナウザーのアティカスと登山をはじめると、ふたりともたちまち夢中になった。アティカスはトムを先導し、山頂で悠然と景色を堪能する。山に通ううちに、疎遠だったトムと父親の距離も少しずつ近づいてきた。やがて友人のがんをきっかけにチャリティ登山に挑み、1シーズンで1200メートル以上の冬山、81峰登頂を成し遂げ、多くの寄付を集める。ところが町に戻ると、アティカスの様子が急変した――。アティカスのおかげでどんどん変わる人生。トムは次の一歩を踏み出した。

目次

地図 ホワイト山地の4000フッター
プロローグ
第一部 マックスウェルとアティカス(1.ドアが開くとき
2.「どこへいくときも連れていきなさい」
3.大きな変化
4.ギフト
5.「冬山は死者が出る」
6.子どもたちのために
7.大冒険
8.小さな巨人
9.道を照らす星
10.「信仰心は時おりのもの」
12.アティカスを隠せ
13.アジオコーチフックの不思議な力
14.「五日間の強行軍」
15.「ありがとう」)
第二部 闇を照らす光(16.事態の急変
17.「ひとりにするわけにはいかないんです」
18.アティカスの仲間たち
19.ソウルワーク
20.パンくず
21.フランク・キャプラとディナーを
22.約束)
第三部 元の場所へ(23.新たな冒険
24.すぐそばにある魔法
25.フランコニア山脈の死神
26.父への最後の手紙
27.あの目。あの美しい目
28.ワシントン山
29.別れ
30.胸の痛み
31.散歩という偉大な芸術
32.ペイジ
33.家へ)
訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

116
新聞記者なのよねと思うほど、話が飛んだり、脈略がなかったり…。でも、言葉なんていらないだろう(本だけど(^^;) 冒頭の写真が何より語っている。媚びないマイペースな犬サイコー。アティカスの名前は「アラバマ物語」の弁護士からだぞ!。作者が最後に引用したA.AミルンによるWinnie-the-Poohの一文は、本当に彼らためのもの。「こうして二人は出発しました。どこへ行こうと、行先でどんなことがふりかかってこようと、あの森の上にある魔法の場所では、少年とその子のクマがいつまでも遊んでいることでしょう」2020/02/16

けろりん

52
「ぼくの相棒は、フロド・バギンズで、ドン・キホーテで、ハックルベリー・フィンだ。家から一歩足を踏みだした瞬間、冒険に巻きこまれてしまった英雄だ。」独身の中年男と、小さな犬の挑戦が始まる。小児がんと戦う子ども達を応援するため、ニューハンプシャー州のホワイト山地に居並ぶ4000フッターと称される48の頂を踏破する。冬のシーズン中に、2度、計96登頂だ。友人を偲ぶチャリティーとして始めた登山が、自身の父親との関係、人生を見つめる契機となって行く。勇気と愛に溢れる名犬アティカス、素晴らしい冒険をありがとう!2021/05/28

roatsu

21
本書に綴られる愛犬アティカス(老犬マックスも)と過ごしたかけがえのない日々、そして著者が経験する変化は人生における真の自己実現と成長はこういうことなのだと気づかせてくれる。それにしてもホワイト山地の山々を厳冬季でも軽々と登り、山頂では思索に耽る”小さなブッダ”アティカスの凄さには脱帽。こんな犬もいるんだと驚いてしまう。また何気ない日々の描写から窺えるトム氏を始め、自立した個人として当たり前に自分の人生を生きている米国の人々の生き方も印象深い。ともあれ犬好き、登山好きとして心から感動した素敵な一冊だった。2018/03/09

アーク

5
犬がどこまでも人間に寄り添う存在だとつくづく再認識した一冊。筆者との幸運な出会い、山登りという山岳救助犬以外にはあまり聞いたことのない分野で活躍し始める様子、そして病気や怪我を乗り越えても生き延びようとする生命力の強さ。この犬が筆者の人生を変え、そして自らも変わっていく様子が手に取るように分かるな。まるで読んでいる僕もこの最高のパートナーたちに寄り添って冒険したかのような一冊だった。犬好きなら必読。2018/02/16

オチョモコ

3
この本を読むのと同時に、昔飼ってた犬のこと、そして今一緒にいる猫との生活に向き合う。もう少しこうしてやれば良かったと思う過去。だからもっとこうしてやろう後悔のないようにと思う今。今や犬や猫たちはペットではなく、心と心をつなぎあう共同生活者パートナーだ。トムと出逢ったアティカスをただ羨むのではなく、自分も彼らと同じように生きなければ、この本を読んだ意味に欠けるのだ。芸術である文学もいいけれど、たまにはこのようなドキュメンタリーも読んでいこう。アティカスとトムありがとう。2019/08/20

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