内容説明
病による活動休止から10年を経ての復活ライブは大きな笑いに包まれ、松本ハウスの時計は再び動き始めた。しかし、かつてできたことができない自分を加賀谷は責め、そんな相方をなんとかしようと松本は焦り、コンビはぎくしゃくしていく。苦しんで悩んで涙した6年で辿り着いた答えとは――。“相方”への想いが胸を打つ感動ノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわすみす
6
「統合失調症がやってきた」に続き読了。前書はボケ:ハウス加賀谷の視点を中心に幼少期〜発症〜芸能活動と休止〜入院闘病〜コンビ復活までが描かれた。 本書ではツッコミ:松本キックの視点からコンビ復活後の活動と苦悩、病気に対する考え方の変遷、過去の成功経験の呪縛と解放…疾患と付き合いながら社会生活を送る難しさに改めて気付かされた。長年続けてこられたのは、陳腐な表現になってしまうがやはりコンビ愛という事になるだろうか。 隠れ功労者として松本キックの妻の存在が大きいと思う。句読点と体言止めの多用が少々気になった。2021/09/11
みはー
4
こちらはキックさん目線。キックさんの許容範囲の広さよ!懐の深さ!!文庫では語り尽くせない葛藤や憤り、無念や期待……いろんな感情が渦巻いてたと思います。でも、キックさんの考え方やスタンスは日常にも反映出来そうなことばかり。「自分が発したものは自分に帰ってくる」本当にその通りだと思う。最近、愚痴が多くなってる私。今、読むべくして読んだのだと思う。本との出会いも、人の出会いと同じ『縁』だと思う。この本に出会えたことが幸せです!これからも松本ハウスの活躍の場が広がりますように。。応援してます(^^)2018/08/08
椿 釦
4
ファンだった、ので、読んだ。「統合失調症がやってきた」はハードカバーで買ったし、この本に書かれている復活してからのライブもいくつか行っている。観たときは、そんな不調さを感じなかったけれど、あのときも相当大変だったんだなぁ、と。まぁ、それ以後ライブには行っていないのですが…。ハウス加賀谷という芸人を好きになって良かったことは統合失調症という病気について考えさせられたこと。この本を読んで何が分かるわけでもないしファンや同じ病気を持つ人やその家族が読む分にはいいと思う。興味ない人には……と思ってしまった。2018/06/10
Yossan
2
精神疾患や指定難病の場合、完治させると言うより、病気を受け入れて付き合っていく事も大切と思います。その為には、家族や周りの人々の理解と協力が大切です。今回の続編は相方目線も多く、その大切さが伝わりました。2022/12/27
ひみーり
2
病気になる前の自分できていた自分、そこと比べてしまうから辛くなってしまう、失敗してもいいんだむしろそれが面白い、ありのままの自分を受け入れ少しずつでも前に進む確かな足取りに心を揺り動かされざるを得ない。2019/07/24