統合失調症日記

著者名：木村きこり

ぶんか社（2018/05発売）

• ISBN：9784821144778

内容説明

高校生のある日、急に統合失調症になった作者の日常は、普通とは少し変わったものになってしまいました。「姿のない3人の人間が自分に話しかけてくる」（幻聴）、「いるはずもないカラスが家の中に現れ、のど元をつつかれる」（妄想）（幻痛）など、発症時の自身に起こった出来事をセキララに描くコミックエッセイ！　100人に1人弱が発症するにもかかわらず、なじみの少ない統合失調症を、当事者の目線で描いた1冊です！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アコ]

Kindle Unlimited：自身の統合失調症を描くコミックエッセイ。約100人にひとり≒満員電車の中にひとり、という決して少なくない数字がリアル。大好きで何度も観ている映画『ビューティフルマインド』の天才数学者ジョン・ナッシュもそうだったなあ。幻聴・幻視・幻痛という想像を絶するものとの闘いは、この病気を知らないと理解も得にくいだろうから本当に大変だろう。美大でカミングアウトして、その症状を含めた作品が評価されたのは救いだとおもう。

2019/01/07

[くさてる]

世にたくさんあるエッセイコミックのように、明るかったりコミカルだったり可愛くはない。どこか生々しいし、怖い印象を受ける人もいるかもしれない。でも、そのリアルさがこの病気に対する理解を手伝ってくれる気がした。症状が恐ろしく苦しいからこそ、医療につながること、投薬治療の大切さが良く分かります。100人に一人が発症すると言われるこの病への理解がもっと深まることを願います。

2020/10/28

[日の丸タック]

未知の病気、そしてあまりにも世間から遠ざけられた病気。 一般的に理解しがたい症状であるため、想像が及ばない事が無理解に繋がる。 差別的な考えのもとであり、この本をサラーっと読めば、関連性は不明でも起こっている事実は理解できる。世に理解者が増える事を望みます。

2018/07/07

[アルカリオン]

KindleUnlimited 統合失調症は人種等を問わず、100人に1人程度発症するとされている。「100人に1人」なのだから、街中で見回せば何人かはいる計算になる▼だが、病気に対する無知・誤解が多く、書店でもうつ病の本は並んでいても、統合失調症の本は少ない。

2021/08/06

[かもめ]

よく聞く病名だが、病状については知らなかった。これは大変な病だ。ブツブツ独り言を言いながら歩いてる人って、これだったんだなぁと思い出す。

2020/12/25