出版社内容情報
「祝祭日」は歴史や社会を映し出す鏡である。
祝祭日は、人々の年間の生活サイクルに組みこまれた身近な存在である。
何を祝うために設けられ、どのような経緯で始まり、どのような変遷をとげてきたのか。
それぞれの祝祭日には歴史があり、それを知ることは、その国の歴史や社会を理解する重要な手がかりとなろう。
カナダの場合、全国レベルの祝祭日もあれば、州や地域独自の祝祭日もあり、
それらのなかには、移民・先住民・宗教に関するものも少なくない。
これらの祝祭日は、英仏の植民地時代を経て大英帝国から自立した歴史、
米国とは似て非なる展開をとげてきた歴史、あるいは多民族・多文化社会の歴史などを反映しており、
まさにカナダの歴史を映し出す鏡といってよい。
本書は、カナダの祝祭日の起源や変遷を通して見えてくる、この国の歴史や社会を詳らかにするものである。
内容説明
祝祭日は歴史や社会を映し出す鏡。生活サイクルに組みこまれた祝祭日。どのような経緯で始まり、いかなる変遷をとげてきたのか。祝祭日には背景があり、その国の歴史や社会を理解する手がかりとなる。祝祭日の起源や変遷をとおして見えるカナダの歴史や社会を解説する。
目次
第1部 全国的な祝祭日(西欧・キリスト教の伝統;母なるヴィクトリア;カナダの誕生日;労働者の休日は、夏の終わり;先住民との共生をめざして;アメリカ合衆国とはちがう(?)感謝の日
戦没者の追悼)
第2部 州(地域)独自の祝祭日(フランス系カナダの特別な日;もう1つのフランス系カナダでの祝祭日;マイノリティ復権の日;最東端での特別な祝い)
著者等紹介
細川道久[ホソカワミチヒサ]
1959年生まれ。東京大学文学部、同大学院人文科学研究科博士課程をへて、鹿児島大学教授、博士(文学)。カナダ史、イギリス帝国史。著書に『カナダの自立と北大西洋世界―英米関係と民族問題』(刀水書房、2014、第1回日本カナダ学会賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme