新潮新書<br> コンビニ外国人(新潮新書)

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新潮新書
コンビニ外国人(新潮新書)

  • 著者名:芹澤健介【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 新潮社(2018/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106107672

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内容説明

全国の大手コンビニで働く外国人店員はすでに4万人超。実にスタッフ20人に1人の割合だ。ある者は東大に通いながら、ある者は8人で共同生活をしながら――彼らはなぜ来日し、何を夢見るのか? 「移民不可」にもかかわらず、世界第5位の「外国人労働者流入国」に日本がなったカラクリとは? 日本語学校の危険な闇とは? 丹念な取材で知られざる隣人たちの切ない現実と向き合った入魂のルポルタージュ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

修一朗

134
2018/5月に伊藤洋一さんがラジオで解説してた本。コンビニで外国人が働くているのは普通の光景になった,ところで彼らの出処はどこだ,という素朴な疑問から,外国人労働者の実態を紐解いていった丁寧な本だ。現地ブローカーと日本人学校が手を組んで大儲けする問題点も明らかにしている。2019/4より外国人労働者の雇用や生活を支援する出入国在留管理庁が発足した。外国人労働者受け入れ事情も変わりつつある。留学生アルバイトに限らずちゃんとした人材として外国人を迎い入れて国の活力を維持するというスタンスは守るべきだと思う。2019/12/08

kinkin

130
私の暮らす地方の街のコンビニでも外国人スタッフを見かける。この本は彼らがそこで働く理由、留学生として来日しどのように日本語を話せるようになるのか、また日本語学校の本来の目的とは違う闇の面や日本の風俗産業で働くようになったひとについても書かれていた。日本という国はこれから猛烈な勢いで人口が減少するとともに高齢者の数もどんどん増える。当然働き手が減る。その中で法律が改正され外国人労働者を今異常に受け入れようとしている。そこで問題になるのが労働環境だ。しっかりとした安全・福祉面を整備することが急務だと感じた。2019/01/17

えちぜんや よーた

128
コンビニに行くとレジスタッフがおおむね2人程度が常駐している。都心(大阪市内)の店舗に行くと2人ともアジア圏からの(たぶん)留学生というケースも珍しくなくなってきた。「日本は稼げない国」だと認識されるようになったらおそらくエライことになるだろう。その点、北海道・東川町や埼玉県・川口市の芝園団地の取り組みは非常に参考になる。本書では紹介されていないが、西川口にある芝園団地の「ふるさと祭り」は非常に興味深い。もし読書メーターユーザーの方で埼玉県・川口市周辺に住んでいる方がいらっしゃれば意見を聞いてみたい。2018/08/26

どんぐり

82
2008年からスタートした留学生30万人計画。留学生と言いながら、実態は期間限定の外国人労働者。日本語学校に通いながら全国のコンビニで働いている外国人のなんと多いことよ。2017年に大手3社だけでも4万人超、全国平均でみるとスタッフ20人に1人が外国人だ。その実態に迫ったのが本書のルポルタージュ。日本語学校に通う外国留学生がコンビニで働く理由は「コンビニのバイトは対面でお客さん話す機会が多いので日本語の勉強にもなる」「学費を稼ぐには働かないといけないし、進学できずに留学生でなくなれば、(在留資格がなくなっ2019/05/20

sayan

71
都内で、早朝出勤前にコンビニ、あるいはお昼にSubwayに立ち寄ると9割以上は留学生がレジ打ちなどしている。コンビニのように商品の販売以外にも、郵便やある種の行政手続きなど多様なサービス内容に対応している姿を見ると、いったい企業の事前研修はどうしているのかと興味を持ってしまう。自分が見るコンビニやSubwayでは定着率が良いからである。ちなみに本書は現状を切り取って紹介する内容で、分析や今後の可能性を論じたものではない。コンビニ外国人(留学生)は、いま議論されている技能実習(コンビニ)の布石なのだろうか。2018/06/17

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