内容説明
本書は第31代アメリカ大統領ハーバート・フーバー(任期1929~33)が第二次世界大戦の過程を詳細に検証した回顧録です。誰もが避けたいと思っていたにもかかわらず、二度目の世界大戦が起こってしまったのはなぜか。そして、あの戦争についていまだ語られざる真実とは――。「正義の連合国」対「邪悪な全体主義国」という従来の見方を真っ向から否定する本書は長いあいだ公にされませんでしたが、2011年に米国で刊行され議論を呼んでいます。さまざまな情報にアクセスできたアメリカの最高権力者が、20年の歳月をかけて完成させた第一級の史料です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
95
フーヴァー大統領の回顧録。彼は共和党出身で政治家としての経験はなかったが実業家としては優秀だったようだ。強烈な共産主義嫌いである。本書は後任のFルーズベルトへの批判でほぼ占められている。第二次世界大戦に関して、日米戦争は全く必要なかった、英仏は独と戦う必要はなかったと主張する。absintheはフーヴァーを外交嫌いかと思っていたが、大戦前に世界中を周って各国首脳と精力的に会談を行っていた。 2025/02/23
kawa
40
米民主党・ルーズベルト大統領の政策によって、日本は第2次世界大戦に釣り込まれたという事実やヨーロッパ大戦の裏事情を丹念に追った大作(上巻だけでも700頁)。「日本の…」も興味深いのだが、スターリンやチャーチルからのル大統領のやられっぷりがより印象的。まあ、それでも戦後の世界はアメリカが牛耳ることにはなるのだけれど…。筆者はル大統領の政敵で前大統領(共和党)のフーバー。どうしてル大統領がそのような行動を取ったか、イマイチ良く解らず下巻へ。最後まで読めるか?2020/09/24
koji
26
超1級の作品です。本書は元米国大統領の第二次大戦回顧録ですが、従来の歴史観と真っ向から対立し、中でもFルーズベルトの罪業を糾弾する裏面政治史の体裁をとっています。当然、資料の信憑性を始め論争を巻き起こしたと思いますが、私は133頁に及ぶ長い長い編者序文に書き著された出版に至る経緯に「誠実・敬意・矜持」を感じ本書の価値を確信しました。なお私なりの上巻の白眉は①いかに米国が日本を刺激し参戦に導いたか(p471~p531)と②テヘラン会談における今世紀最悪の自由への裏切り(p640~p648)でした。さあ下巻へ2020/09/10
勝浩1958
24
ルーズベルト大統領は戦争をしたかったのだが、アメリカが先に手を出すわけにはいかないので国民や議会に対する開戦への大義名分が欲しかったのである。日本を経済封鎖や石油の禁輸や資産凍結によって苦しめ、日米交渉の最期の頼みの綱であった近衛首相との会談もわざと無視した。日本は日本で国策を遂行するためには、アメリカの要求を安易に了承するわけにはいかなかった。国内に目を向けると、軍部や超愛国主義者やマスコミも開戦への圧力を政府にかけてくる。日米開戦はやむなしということになる。さあ、一体誰が一番の悪者なのであろうか。2017/11/25
健
14
やっと読了。上巻だけでも達成感がある。編者序文が一番長くてしんどかったけど、本文は各章が短いので思いの他楽に読み進めることが出来た。「過去に起きた真の事実を基にした判断なくして、我々は将来を考えることは出来ない」との信念から書かれたのだろうけど、読み進めていくとその重要性がひしひしと伝わってくる。多くの証言や記録を引用することによって、当時、何が起きたのか、既に亡くなった方々が証言台で発言しているようだ。フーバーを裁判官、読者を陪審員に譬えても良いかも。いずれにしても充実した読後感が得られた。2019/01/29
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