内容説明
戦後の世界秩序が激変する現代。我々がすべきこととは一体何か?
八方塞がりのまま崩壊へと向かう世界にあって、「救世主」の登場が強く待望されている。それこそ日本、ぼくら「超国民」の役割だ!あの幻の名著が新書で待望の復刊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
125
2004年出版の「日本国民が決断する日」の加筆し2016年に出版された「ぶっとい」新書。第二次世界大戦の唯一の戦勝国・米国が冷戦終結以降、イラク戦争を端緒に世界覇権国家から没落する中、米国世界戦略の転換を論考し日本の目指す安全保障を解説。当時、イラク現地取材を敢行した青山さんの行動力は驚嘆する。殲滅されない限り負けないテロリストと戦死者を出さずに勝ち続ける必要のある米国という構図がテロとの戦争の困難さを物語る。日本人が取り戻すべきは、経済復活による自信ではなく、自立による祖国への誇りであると改めて思う。2022/01/04
gonta19
79
2016/6/9 Amazonより届く。2016/6/15〜6/28熱い男、青山さんの新刊新書。ややもすれば、クールさがもてはやされる昨今、時には涙を浮かべて語る青山さんに対しては、毀誉褒貶が激しいのは仕方ないのだろう。が、個人的には好きである。そんな青山さんが、なんと参院選に自民党から出馬した。当選したとして、何かと党とぶつかりそうな気もするが、どうなることやら、注意深く見守りたい。2016/06/28
それいゆ
62
12年間に書かれたとは思えないほどに、現在の状況に合った内容です。第二次朝鮮戦争を予測して書かれた項には衝撃を受けました。自衛隊を出動させて、拉致被害者たちを奪還してほしいと願っています。金正恩体制が崩壊しない限り、この方法でしかめぐみさんたちは帰って来ないのでは?と思ったりもします。2016/07/16
姉勤
38
約10年前の平成16年に出された、現代の「参考書」。本書の過去問への回答は、現代の傾向と対策のヒントをくれる。しかし、未来に対して受験する気がなければ、ネットでくだを巻く程度の材料にすらならない。確かに生きて来た時間が長いほど、変わらぬ未来を求めたいもの。世界が不可逆的に変化している事を拒絶しても、現実は非情だ。かつて、強大を誇ったローマは死んだ。モンゴルは死んだ。大英帝国は死んだ。ソビエトも死んだ。さて、アメリカは。EUは。中共は。そして、日本は。 2016/08/08
TheWho
29
先頃参議院議員になった前独立総合研究所社長の著者が、2004年に刊行した冷戦後の米主導の世界秩序が崩壊した先にある日本の岐路を提言した幻の名著を16年後に改題し一部追記した一冊。TVやネット上の痛快な評論がファンだったが、恥ずかしながら著作は初読であった。米の真相から詳細なイラク入国のルポ、中東問題、核問題、北朝鮮、中国などなど、著者が単なる評論家ではなく、現場からのよりリアルな提言が、これからの日本人が直面する激動の時代を乗り切れるかどうかの岐路にたっていると気が付かされる。日本人必読の名著です。2016/08/21




