虚の聖域 梓凪子の調査報告書

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虚の聖域 梓凪子の調査報告書

  • 著者名:松嶋智左【著】
  • 価格 ¥1,771(本体¥1,610)
  • 講談社(2018/05発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062210577

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内容説明

元警察官にして探偵・梓凪子に舞い込んだ依頼は最悪のものだった。理由はふたつ。ひとつは、捜査先が探偵の天敵とも言える学校であること。もうひとつは、依頼人が、犬猿の仲である姉の未央子であること。大喧嘩の末、凪子は未央子の息子・輝也の死を捜査することになる。警察は自殺と判断したにもかかわらず、凶器をもった男たちに襲撃された凪子は、事件に裏があることを確信するが――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

99
84/100点 第10回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。初読みの作家さんでデビュー作。元警察官の女性が探偵の活躍を描いたハードボイルドミステリー。弱さも持った主人公の女性探偵も魅力的に描かれていたし、依頼され調査する事件の謎や、その二転三転しながら解き明かされる真相もよく考えられていて、最後まで飽きることなく面白く読めました。そして何より最後の1行が衝撃的でした。デビュー作でこのクオリティ、今後が楽しみな作家さんが出て来ましたね。2018/06/30

aquamarine

89
第10回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。元警察官、現在探偵の梓凪子。犬猿の仲の姉の一人息子の自殺の真相を解けとの依頼(命令)に、嫌々ながらも学校という聖域に乗り込みます。途中で鉄パイプのようなものを持った男たちに襲われたり、ハードボイルドな一面も。聖域は学校ばかりではなく関係者にもありました。姉妹の確執が読んでいて辛いほどリアルなのも印象的です。先へ先へと一気に読まされてしまいました。帯の煽りの部分は全く予想していなかったのですが、納得している自分もいることに気づき背筋が寒くなりました。2018/06/06

miww

81
主人公は警察を退職し探偵事務所に勤める梓凪子。ビルの屋上から転落死した甥は警察には自殺と断定されるが、姉から息子の死の真相を調べるように依頼される。凪子姉妹の確執、中学教員の悪行、相続に絡む妬みと内容はてんこ盛り。いじめの実態を調べるうちに話は二転三転し、その展開に最後まで引っ張られた。ラストの1行に続編の予感。 2018/08/03

papako

80
ちょっと気になっていて。なかなか面白く読めました。この作者は原りょうのファンかしら。すごく文章や主人公の語りが、原りょう作品を思わせる。ハードボイルドのセオリー通りの展開。元警察官の女性調査員、凪子。凪子は普通の女性で、姉との確執、過去の過ちなど、いろんなものを抱えている。甥っ子が百貨店の屋上から転落死した。母親である姉から調査を依頼されるが。いじめ、薬物、隠し子、遺産相続などいろんな要素が絡まって、再び現場へ。最後はそんなに驚かなかったな。伏線あったし。次は警察官時代らしいし、見かけたら読もう。2019/04/21

さっこ

76
訳ありで警察を辞めた女探偵。甥っ子が自殺し、原因を調査するよう姉から依頼される。学校という聖域、いじめなど絡めて進むのですが、お話は意外な方向へ進んでいく。母親代わりで自分を育てたくれた姉との葛藤。血の繋がりゆえの複雑な心境など多様な面を見せてくれました。最後に起きる悪の連鎖が衝撃で…ただ行動に移すかどうかは別として、気持ちは痛いほどわかるなあと、いたたまれずに読了。面白かった。一気読みでした。2021/01/17

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