常勝将軍 立見尚文(下)

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常勝将軍 立見尚文(下)

  • 著者名:柘植久慶
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • PHP研究所(2018/05発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784569676852
  • NDC分類:913.6

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内容説明

日清戦争が勃発すると、陸軍少将になっていた立見尚文は歩兵第十旅団長として出征、平壌攻防戦などで、またも戦功を重ねていった。戦後は中将となり、第八師団を任されたが、麾下の歩兵第5連隊が八甲田山の雪中行軍で全滅する事件もあった。しかし立見の真骨頂は、日露戦争における「黒溝台の戦い」で発揮された。第八師団を率いた立見中将は、多くの部下を失いながら全滅寸前という激戦を続け、ロシアの大軍を黒溝台から撤退せしめたのである。これによって全体の戦局は一気に好転し、奉天会戦勝利への道筋が付けられたのだ。戦後は陸軍大将に昇進、61歳のことである。賊軍として謹慎を余儀なくされてから38年後のことであった。一度はどん底に沈んだ人生を、自らの力だけで取り返した立見の生き方は、現代人にも通じる多くの示唆にあふれている。傭兵経験を持つ著者のならではの、戦場の空気感を損なわない見事な描写も圧巻。大河長篇、堂々完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アイゼナハ@灯れ松明の火

22
人物描写が淡々としてるので、立見将軍が凄い優等生に思える…自らの人生も育て上げた部下たちも、全てを日露戦争で勝利することに捧げた感がありました。それにしても、日清戦争はそれほど苦労せず勝ったような印象を持っていましたが、実態は補給の面で相当無謀な策戦だったことにビックリ。勝ったというより相手が負けたって感じだなぁ。こうした幸運を実力とカウントしなかったところに明治期の軍人さんの偉さがあったのかも…一歩間違えば列強に侵略されることの現実味と緊張感が段違いだったんだろうね。2011/08/17

BIN

6
下巻は日清戦争以降の生涯を描く。日清戦争は清軍が雑魚すぎるもののやはり補給線に苦労したんだなあという印象。日露戦争は露軍が強く大苦戦するも総大将が臆病者だったおかげ(あと海軍)での辛勝だったんだなあと思いました。それにしても日露戦争で日本軍を大苦戦に陥れた作戦参謀の松川が戦時中に昇級しているのは軍部のダメダメさが垣間見えた。それにしても立見尚文を優等生すぎるかなあと思えた。生涯を知る分には悪くない作品だったかな。2016/09/18

Tomoichi

6
戊辰戦争の賊軍から日露戦争時の将軍にまで上り詰めた立見尚文を描く下巻。文章がつまらないのが本当に残念。八甲田山雪中行軍で有名な福島大尉が戦死した黒溝台の戦いももっと描き方があったような気がします。2015/06/07

Yosuke Nemoto

1
日露戦争が日清戦争、西南戦争、戊辰戦争からの繋がりで理解できる話。 朝敵長州を追う立場であった桑名藩が戊辰戦争では新政府軍から追われ、桑名交戦派を率いて東北地方転戦するものの降伏。 軍人の道が絶たれていたが西南戦争で抜擢され従軍(さすが山縣有朋)。 この時の人脈が日露戦争まで続いていく。 幕末から明治の国内動乱の敵どおしが清、ロシアに対して団結して戦うというのもそれだけで感慨深いが、やはり戊辰戦争、西南戦争と常に国家が瓦解する危機を孕んだ時代を生き抜いた人達は胆力が凄すぎる。 この人達が率いる国は強い。

ながしまともよし

1
日清と日露戦争での活躍が、主な主題になつています。地形や敵軍の心理、先の先まで考えぬいた作戦など師団長の苦悩や決断の過程が、詳細に描かれていて、緊迫感がリアルに伝わってきました。立見尚文の「出てきた結果を常に残念と思わず、その結果が現況に相応しいと捉える」考え方が臨機応変を作戦の源になっていたのかと感銘を受けました。2021/04/25

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