内容説明
発端は十年前の大事故にあった。看護婦だった信悟の母の不思議な体験。こと切れたはずの少年が生き返って叫んだ言葉「われはえいごうなり!」。そのとき胎内にいた信悟に宿った不思議な力。それに目をつけて執拗に迫ってくる水島先生。そして遂に正体を現した「無限のビィ」。次々と人や動物に乗り移っては街を大混乱に陥れるビィの真の狙いは? 涙と勇気の果てに訪れる驚愕と哀切の結末!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
105
後半も一気呵成に読ませてもらいました。わたしは読んでいてスティーヴン・キングの作品を思い浮かべました。善と悪の対決のような感じも受けます。しかもその両者が他の世界から追放された人物とは!最後はまあめでたしということなのでしょうが、まだまだありそうな気もします。2021/07/24
MJ
16
下巻は寄生獣っぽい展開に。登場人物がもう少し合理的に動いてくれた方が感情移入し易かったかなぁ。読みながら「そんな行動に出るわけないじゃん!」との突っ込みが絶えず。あと、彼女の風俗落ちのくだりは不要。後味悪過ぎ。😞2020/04/22
Hugo Grove
14
再読。おもしろかった。2019/01/29
matsu
8
スピーディーな展開に引きずられるように上下巻1000ページ超をあっという間に読了。愛すべき人たちが次々と×××××てゆく(自粛)絶望感と無力感に押し潰されそうな俺だが、めげずに読み進むのだ。だってほら、子供たちはあんなに頑張っているじゃないか!たどり着いた結末は何とも切ない。何もかもがハッピーな大団円では決してないところも苦々しい。それでもなお、何事も起こらない平和な日常の何と素晴らしいことか。今ごろどうしているだろう。あの子も。この娘も。2018/08/22
pio
7
面白かったのですが、ビィの正体や「(ビィの弱点を含む)その仕組み」が、悪くいえば子供っぽ過ぎて、えぇ?って思ってしまいました。特に最後の方は無理やり辻褄合わせをしてるみたいな印象でした。とは言え、読みやすくてスラっと読み終えてしまいました。好きな作家さんなので、エコ贔屓も兼ねてですが^ ^2022/06/08




