ワニの本<br> 本質がわかる哲学的思考

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ワニの本
本質がわかる哲学的思考

  • 著者名:平原卓【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • ベストセラーズ(2018/04発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784584138632

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内容説明

プラトンからフッサール、ヴィトゲンシュタインまで。
古代から近現代へと哲学の変遷をたどることによって、
ただの知識だけではなく哲学を実際に活用するための哲学的思考を身につける。

◎目次
序章 哲学の方法 より深く考えるために
第一章 本質の哲学 「対話」という方法
第二章 道徳と良心 自由と善をつなぐもの
第三章 共通了解 言葉と可能性

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小木ハム

15
"哲学入門の次に読め"と帯に書かれている通り、文章は易しいながらも言葉の意味を噛みながらだとなかなか顎に堪えるスルメ本。章の頭に『この章を読むことで身につく哲学的思考』と箇条書きされているのがぱっと見で分かり易く良かったです。自分は特に第二章の道徳と良心を中心に拝読。『道徳』とは外的で、盲目的なロマンを記した看板。固形である。『良心』とは内発的で、個人の妥協と努力によって造られる善の仮面。水のような無形である。そのように受け取りました。人類の歴史は共通了解のキャッチボールだったのかなぁ、とふと思う。2019/06/23

ブロッコ・リー

7
ギリシャ哲学からヴィトゲンシュタインまでの哲学史と数多の哲学者が取り組んできた共通了解へのメソッドを分かりやすく説明する超良書!美とは?善とは?昨今ならば平和とは?平等とは?の共通了解を得ようと考え抜く哲学者の過程と過去の哲学者への発展的な批判が良くわかった、、ような気がする。物凄く端折ると言語に依存して考える限りそれは独断であり、対立するそれらを調停することは不可能。相互に了解の範囲を広げられる自由の下で話し合うしかないということ。2018/11/19

乱読家 護る会支持!

6
カトリックとプロテスタントの宗教対立、自由主義と共産主義のイデオロギー対立など、人類は本質的価値観の対立、信念対立を繰り返してきた。哲学の思考は「正解命中型」から「共通理解創出ー刷新型」に転換してきた。その為の方法は、現象学的還元と本質直感。 各哲学者の思考理解には、その時代背景の理解が必要。その時代の常識や価値観が崩れ始め、共同体内外に争いが起きる時に、著名な哲学者が現れるらしい。 今の日本はまさに哲学的議論をしないといけない時。真に平和を守る方法は?国家の役割は?人を育てるとは?命の値段は?などなど。2018/08/26

ハル

5
今こそ、哲学の出番ではないか。一部の学者だけでなく、もっと広く、皆がその知を共有出来たら戦争だって止められる。哲学には、それをする人間には、その力がある筈なのだ。哲学とは何か。その始まりと、どんな歴史を背景に進展してきたかを知れば、感動と共にそんな思いも湧いてくる。この世界の全て、人の営みは私達自身の観念が作り上げている。それなら、その観念から相互に了解出来るポイントを探っていくこと、そのための努力をやめなければ困難な問題も乗り越えられるかもしれない。善く生きるためにも正しく考える方法を学ぶべきなんだ。2023/06/21

Kao

2
哲学は知のマニュアルではなく、本質の共通理解を求める方法を示すと同時に、その営み自体であるということを哲学史を振り返りながら語られた本。もっと背景知識があったほうが理解は深まるのだろうなーと思いつつ、哲学に興味をもつ一冊としてはよかったかも。哲学の目的は本質の共通理解。本質については信念対立は必然。(なぜならみんな見えている世界が違うから。)自分の経験値などに基づいた概念を対話をしながら他者と共有し最終的には共通理解を導くというプロセス自体が哲学というのがとても興味深かった。2020/03/15

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