内容説明
三年前、同心の塚越が殺された。塚越は大店を強請って大金をせしめていたが、その事実は封印された。十手持ちの辰三が姿を消して四年。茶問屋の後家が、芝で辰三に二十両を奪われたという。十手を受け継いでいる文治には、同心の栗山を殺した疑いが向けられる。栗山は、塚越の死には裏があると嗅ぎ回っていたのだ。辰三の行方、そしてすべての真相とは!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wanichan
20
ようやく親分の行方不明の理由にたどり着けそうだが、人が簡単にたくさん死にすぎ。その時代の女性の生き苦しさは理解できるけど。2019/06/07
アニータ
2
辰三の影がちらつくのに本人は現れない展開が続く。読んでて大悪党と思った人間が誰かをかばっての末であったり、好人物と思った人が罪を犯していたり。最後の最後で辰三の登場はあったが、すこーし無理があるような。2018/06/25
くりっちぃ☆
2
せっかく新たに登場した人物たちもどんどん殺されていき、どうにも追いかけにくい展開。 辰三の行方不明の真相も明らかになり、文治とお加代の祝言まで目出度く執り行われたが、ラストでは吃驚の「夫婦からくり」。 文治目線の所為か、どうにもテンポの悪いシリーズだがラストは中々清々しい読後感。2018/06/04
kmori299
2
前作は確か連作短編で、大きな謎がありつつ小さな謎を解決していく作りだったと思うけど、今作は大きな謎の話だけであまり話の動きが感じにくかった。主人公たちよりも周り、特に理久の印象が強いなあ。話とタイトルがあっているなと思う。2018/03/10
定年おやじ
1
ちょっとごたごたし過ぎで、すっきりせず終了。まあ2人が結ばれて良しとしよう。2021/11/12