光文社文庫<br> ロンドン狂瀾(下)

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光文社文庫
ロンドン狂瀾(下)

  • 著者名:中路啓太
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 光文社(2018/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334776152

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内容説明

ロンドンでの難交渉を終え、全権団は帰国した。しかし、条約の内容を受け入れられない軍令部は、統帥権の独立を楯に批准に反抗。輿論は二分し、議会での論戦も混迷の一途を辿るばかり。土壇場での条約破棄を阻止するため、雑賀ら政府の面々は、軍人、枢密院、そして輿論に対して瀬戸際の攻防で対峙する――。史実の中に浮かぶドラマを、精緻かつ情熱的に描ききった傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TATA

33
英米との交渉を終え、ロンドン海軍軍縮条約批准に向け国内での交渉に。海軍の残党を向こうに回し数多の苦難をものともせず最後は枢密院も全面賛成に。文中にもあったがおそらくこれが明治維新後文民が初めて軍部を屈服させた出来事。これが帝国主義終焉の呼び水となればよかったが、歴史はその後浜口首相東京駅遭難、515、226と悲惨な方向へ。こういった作品を通じて外交官として官僚として痛快な仕事ができると思う若い人が増えればいいけどね。2018/09/08

えと

18
ロンドン軍縮会議の結果の批准を巡る日本国内の攻防戦。批准させたい政府・外務省側vs批准をさせたくない海軍の攻防を事細かに描いてある。英米は早くも批准しているのに、メンツでパフォーマンスしてもたつく日本。情けなくもなりますが、この攻防をよく小説にしていただけたと思います。2018/07/01

やすべえ

13
答えは出ないが凄く考えさせられた。もしは考えても仕方がないがそれでももし政治主導の国際協調が続けられてれば関東軍の暴走などはなかったか?戦争は起こらなかったか?極端にいえば核兵器も開発されなかった?個人的には太平洋戦争は日本だけが原因とは思えないがあの時代でも信念を持って最善を尽くし国を思い平和を願った人がいた事は忘れてはいけない。2018/04/08

トリプルアクセル

10
上巻で締結が終わり、批准が描かれる下巻。上巻より複雑化するが、丁寧にわかりやすく描いている。久々に骨太の歴史小説を読むことができ大満足。エンタメもしても圧倒的な面白さだった。2018/11/05

keisuke

8
面白かった。下巻はほとんどが「馬鹿馬鹿しい」と思う事の連続やったけど、実際そうやったんやろうし、今の日本が違うのかといえばこれより馬鹿馬鹿しいかもしれない。軍縮条約ってあったかなあくらいしか思わず読んだけど、とても面白かった。2018/04/13

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